【ラグビー】イングランド戦、登録メンバー発表 ジョーンズHC、早大・矢崎由高のメンバー入りに「難しい判断ではなかった」
日本ラグビー協会は20日、東京都内で記者会見し、リポビタンDチャレンジカップ、イングランド戦(22日・国立競技場)の日本代表登録メンバーを発表した。先発15人中昨年のW杯代表は7人で、初キャップがフッカー原田衛(25)=BL東京=ら4人。FB矢崎由高(20)=早大=はU―20日本代表候補から練習生を経て昇格したというフレッシュな顔触れの一方、主将はW杯4大会を経験したリーチ・マイケル(35)=BL東京=が再び選ばれた。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)就任初戦は、新旧ミックスのメンバー構成で強敵に挑む。 ◇ ◇ ◇ 8年ぶりに戻ってきたジョーンズHCは、強豪相手に若い布陣を組んだ。イングランドは昨年のW杯で3位に入ったメンバーが先発15人中10人。先発合計キャップ数は522、平均35に上るのに対し、日本は昨年のW杯経験者は7人。総キャップ数は169(平均11)にとどまる。 しかし、指揮官は「われわれは日本ラグビーの歴史を変える覚悟でこのチームをスタートさせた。若い選手が多いのは確かだが、言い訳はなし。これが現状のベストなチームです」と強気な姿勢を崩さなかった。 フレッシュな布陣の象徴がFB矢崎だ。5月に20歳になったばかりの大学2年生は、GPS測定でフル代表のトップ選手を上回る時速34・5キロという圧巻のスピードも記録し、飛び級で日本代表の練習生に抜てきされた。ジョーンズHCも「練習するたびに成長している。彼をメンバーに入れることは難しい判断ではなかった」と期待を寄せる。 勝利へのカギは、同HCが掲げる「超速ラグビー」だ。走る速さだけでなく、パスやキック、判断、伝達、起き上がりといった全ての速さを極限まで追求し、サイズとパワーが武器の相手を振り回すのが狙いだ。若きジャパンが誇り高きイングランドをきりきり舞いにさせて、世界ラグビーの歴史に新たなページを刻む。
中日スポーツ