24年の米企業採用、9年ぶり低水準 人員削減はコロナ後最多=調査
[ワシントン 9日 ロイター] - 国際的な再就職支援会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスによると、米国に拠点を置く企業が2024年に発表した採用計画数は2015年以来最低だった。雇用の伸びが急激に鈍化したことが確認された。 24年発表の採用計画数は76万9953件。前年比1.3%減少した。 同社の上級副社長アンドリュー・チャレンジャー氏は「雇用ペースの鈍化は、経済状況の不確実性が続いていることと、雇用主が事業拡大に慎重な姿勢を取っていることを反映している。ほとんどの雇用主は次期政権によるさらなる不確実性を予想しており、それが雇用の鈍化につながっている」と指摘した。 一方、昨年に米国で発表された人員削減数は76万1358件で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により労働市場が混乱した2020年以降で最多となった。前年比では5.5%増加した。 パンデミック時期を除くと、削減数は2009年以来最多となった。