「アイドルにプロレスができるのか」批判にも「絶対辞めないから、覚悟して来いよ!」…29歳グラドルが異色の《女子レスラー》になるまで
Netflixシリーズ『極悪女王』のヒットで、人気が再燃しつつある女子プロレス。 現在、国内には「スターダム」や「東京女子プロレス」、「プロレスリングWAVE」など数々の女子プロレス団体が存在しているが、中でもいまプロレスファンから熱い注目を集めているのが、今年5月に旗揚げされたばかりの「MARIGOLD(マリーゴールド)」だ。 【写真】練習に励む「女子レスラー 」たちの「美しすぎる雄姿」はコチラ…! ビッグマッチを次々と成功させ、平日の後楽園ホールを超満員にするなど勢いが止まらないマリーゴールドに、新たなプロレスラーが誕生する。咲村良子、29歳。アイドルグループ「CLIPCLIP」に所属し、グラビアアイドルとして活躍するほか、会社経営も行うなどマルチな才能の持ち主だ。 前編記事『「プロレスは見たこともなかった」29歳グラビアアイドルが異色の《新人女子レスラー》となった「驚きの理由」』に続いて、12月26日、後楽園ホールでのデビュー戦が決定した彼女に、プロレスへの思いや、試合への意気込みを聞いた。
“咲村良子である”ことが仕事
このたび、アイドル、グラビア、会社経営者に加え、プロレスラーという“四足目”のわらじを履くことになった咲村。練習生になったことを発表した時、「頑張れ」「応援します」という激励の言葉とともに、一部のファンからは「活動が偏るのではないか」という心配の声や「アイドルにプロレスができるのか」という批判も寄せられた。だが、咲村はそんな心配は無用とばかりに笑顔を浮かべた。 「私の中で決まっているのが『咲村良子で居続ける』こと。“咲村良子である”ことを仕事にしているから、仕事の垣根なんて考えたことがないんです。いろんなことを変わらずやっていきたいし、どれも辞めるつもりはありません。だから、ファンの方には『絶対辞めないから、覚悟して来いよ』と言いたい(笑)。批判も気にならないです。私、悪口を言われると逆に燃えるタイプなので!」
さすがに家族も「ざわついた」
自分のやりたいこと、興味があることは絶対に貫き通す。そんな咲村を、家族も全力で応援してくれていたが、さすがに今回、プロレスラーになることを知った時は「ざわついた」という。 「プロレスラーになることは、家族には伝えてなかったんです。私のXのポストを見て知ったみたいで、連絡がありました。グラビアを始めた時以来の、久々に微妙な反応でした(笑)。母は割と楽観的ですけど、やはり父が……。父は柔道を長らくやっていて、『娘にはケガをさせたくない』という理由で、私に柔道ではなく剣道をやらせていたんです。それなのに、まさかここにきてプロレスラーかと。 警察官の父は、他の家族もきちんと大学を卒業して働いている中で、異端児すぎる私を心配していました。だから去年会社をつくった時、安心したと思うんです。その半年後、プロレスを始めるなんて考えてもいなかったでしょうね(笑)。でもこの間、『受け身はしっかり』とLINEでアドバイスをくれました。デビュー戦は見に来てくれるかな? ぜひ来てほしいですね」 12月26日、後楽園ホールで咲村はプロレスラーとしての第一歩を踏み出す。対戦相手は、尊敬する先輩として名前を挙げた高橋奈七永選手だ。先日、来年5月での現役引退を電撃表明。限られた時間の中、シングルマッチで闘える貴重な機会を得た。 「本当に光栄です。まさかデビュー戦で奈七永さんと対戦させてもらえるとは思っていなかったので……。自分が何をしても受け止めてくれる、思い切って受けられるという安心感があります。投げられるにしろ締められるにしろ、新人らしく食らいついていきたい。一つでもいいところを作れたら。もちろん、勝ちにいくつもりで挑みます」