バスケ富樫勇樹、ロス五輪不透明も代表継続「バスケ引退する時が代表最後」「ゴール決めてない」主将は比江島慎に“禅譲”「不安です(笑)」
バスケットボール男子日本代表が13日、アジア杯予選(21日モンゴル戦・栃木、24日グアム戦・グアム)に向けて都内で行っている強化合宿を公開した。トム・ホーバス監督が続投となってから初の合宿で、今夏のパリ五輪で主将を務めた富樫勇樹(31)=千葉J=も参加。今後の代表活動については「次の五輪は35歳(になる)ということで、どれくらいプレーできるか(今は)見えてない。一個一個、ウインドウ(代表期間)を重ねて、自分の体とプレー(を踏まえて)相談しながらやっていく」と心境を明かした。 【写真】「比江島キャプテン」との息もピッタリの前キャプテン 集大成と位置づけたパリ五輪では、強豪のフランスと大接戦を演じるなど成長を示したが、3連敗で1次リーグ敗退となった。ホーバス監督の続投が決まるにあたり、指揮官から電話で相談を受けたという富樫は「3年間、チームとして成長を感じた。結果としては(五輪で)3連敗だったが、日本のバスケットにはトムさんが必要だと思っていたので(続投は)個人的にはうれしかった」と受け止めた。 代表活動は継続となったが、「(次の代表活動の来年)2月はどうなるかわからない。どこがゴールかは僕の中では決めてなくて、選ばれるなら(その都度)全力でやる。選ばれないのであれば、それが日本のバスケットにとって成長につながると思うので、あまり先を見すぎずに1つ1つやっていければいい」と富樫。「五輪や大きな大会で代表を引退するのはもちろん綺麗だと思うが、やっぱりバスケットをやっているうちは常に代表を目指すべきかなと思ったのは正直なところ。だから、バスケットを引退する時が代表を引退というか最後になるときだと思っている。いろいろ厳しいところはあるが、常に代表には入れるようなプレーを今後もしていけたらいい」と思いを明かした。 また、今回のアジア杯予選では、指揮官がチーム最年長の比江島慎(34)=宇都宮=を新主将にサプライズ指名。前任者の富樫にも事前に相談があったというが、「是非!どうぞ」と“禅譲”したという。長年ともに代表をけん引してきた盟友の初の主将姿に「不安です」と笑いつつ、代表未経験の若手の多い新チームとあって「比江島キャプテンとともに引っ張っていけたらいい」と力を込めた。