3代目サラリーマン金太郎・鈴木伸之、撮影で受けた衝撃「こんなに人を殴っていいのかな」
デビュー15周年も「時の長さを実感することはほとんどない」
2010年に俳優業をスタート。22年からは歌手活動も始め、24年11月には初のミニアルバム『Action』をリリースした。俳優と歌手の両輪で多忙な日々を送っている。 「ひとつの現場が終わると、すぐモードを切り替えられます。マイナスの気持ちを引きずることは少なくて楽観的な方でしょうか。音楽もお芝居も、ていねいに接していくことを心掛けています」 「では、最もこだわった経験や作品は?」と質問すると、「まだ決められないですね」という答えが返ってきた。そこには俳優としての思いがあった。 「来年デビューから15年になりますが、時の長さを実感することはほとんどないんです。気づいたらこれだけの時間が過ぎていたな、という感覚です。10年後は40代、その10年後には50代に……あっという間に時間は過ぎてしまうと思います。これまでヒットした作品に参加させていただいたこともありますが、一つ一つの演技がいい加減では、皆さんの記憶にも残らない存在になってしまう。だからこそ、ありきたりではありますが、見る人の感情を動かせる芝居を続けていきたいです」 先を見据え、演技の引き出しを増やすため日々の鍛錬には余念がないといった感じだ。加えて、「これからももっとビッグな作品に出ていきたいですね」と上昇志向ものぞかせた。 「金太郎のように、裏表なくはっきり自分の意見を言って生きていくには困難も伴います。でも本音を押し殺して生きていくよりは人生が楽しくなるかもしれません。僕自身も、彼からもらった熱さを保って、次の役につなげていきたいです」と熱く語った。 企業社会に旋風を起こすヒーローから後悔しない生き方のヒントを得て、生涯俳優を続けていく。 □鈴木伸之(すずき・のぶゆき)1992年10月14日生まれ、神奈川県出身。2010年、劇団EXILEに加入し、同年に舞台『ろくでなしBLUES』に出演しデビュー。以降、ドラマ、映画、舞台、CMなど幅広く活躍中。主な出演作は映画『桐島、部活やめるってよ』(12年)、NHK朝ドラ『半分、青い。』(18年)、ドラマ・映画『HiGH&LOW』シリーズ、フジテレビ系ドラマ『バントマン』(24年)など。24年11月27日には初のミニアルバム『Action』をリリースした。
大宮高史