中東アウェー2戦で2G1Aの守田英正、アジア杯後に見つめ直した“個の力”「それがいま良くなってきている部分かなと」
卓越した戦術眼で日本代表のゲームコントロールを担うMF守田英正(スポルティング)だが、今回の北中米W杯アジア最終予選では厳しい中東アウェー2試合で2ゴール1アシストの大活躍を見せるなど、ゴール前の仕事でも高い貢献度を示し続けている。 【写真】伊東純也ら欧州組9選手の秋冬コーデに大反響「黒髪もステキ」「これはずるい」「まじ俳優レベル」 初戦の中国戦(○5-0)では数多くのチャンスメイクもゴールにはつながらなかったが、第2戦バーレーン戦(○5-0)では2ゴールを挙げると、第3戦サウジアラビア戦(◯2-0)では値千金の先制アシスト。「今まであまり数字に貢献できていなかったけど、そういったところは2試合連続で立て続けに貢献できている。そうじゃなくてもボランチとしてやるべきことをできていると感じている」と手応えを口にした。 サウジアラビア戦ではアジアサッカー連盟(AFC)公式のマン・オブ・ザ・マッチこそゴールを決めたMF鎌田大地に譲ったが、ファン投票で選ばれる日本サッカー協会(JFA)公式のプレーヤー・オブ・ザ・マッチを受賞。守田は「ファンの目が肥えてきたんじゃないかなと思います」と報道陣を笑わせつつ、自身のスキルについて次のように自己分析する。 「スペースを見つけるのはずっと得意だなと思っていて、最初は空いていないスペースでも、どうやったら空くかなというのがほぼわかっていると思う。だから無駄なく走り込めるし、変にバランスを崩すことなく、バランスを保ったまま出ていけるのは自分のいいところかなと思う」 中盤のエリアを掌握することにかけてはチーム一の守田が、ゴール前での仕事も増やしていければ相手にとってはさらなる脅威。過去を振り返れば、無念の敗退に終わったアジア杯準々決勝イラン戦(●1-2)でも圧巻の単独突破で先制点を挙げていたが、それ以降の取り組みも現在の活躍につながっているようだ。 「あれ以降、本当にいろいろ悩んだし、自分のことをもう一度見つめ直した中で、1対1の個の部分がまだまだ弱いなと感じた。クラブに帰ってからも目に見えるデュエルの勝率とか数字にこだわり始めた。それがいまここに来て良くなってきている部分かなと思う」 3年前のカタールW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(◯2-1)で先発抜擢されて以降、日本代表の頭脳であり続け、いまもなお進化を続ける29歳。当の本人は「いま試合に出られているからと言って確保したとは思っていない」と謙遜し、次に控えるオーストラリア戦を過度に意識することはないというが、現在のパフォーマンスを継続できれば史上初の最終予選開幕4連勝も大きく近づきそうだ。