AI関連が株エクスポージャーの約5割-ローブ氏のサード・ポイント
(ブルームバーグ): 米資産家ダニエル・ローブ氏率いるヘッジファンド運営会社サード・ポイントは株式ポートフォリオの5割近くを人工知能(AI)関連企業に投資していることを明らかにした。アルファベットには1-3月期に「かなり投資した」としている。
ローブ氏は4月30日付の投資家宛て書簡で、アルファベットが「競合他社に対し流通面でも技術面でも大きな優位性を持っており、AI能力を活用して製品群全体を統合、強化し、一層の収益化を図ることができる位置にある」との見解を示した。
書簡によると、サード・ポイントは1-3月期に「AI主導」の促進役として台湾積体電路製造(TSMC)とロンドン証券取引所グループのポジションも追加した。
サード・ポイントの旗艦ファンドは1-3月のリターンがプラス7.8%と、S&P500種株価指数のトータルリターン(約11%)を下回った。株式市場全体には後れを取ったものの、メタ・プラットフォームズやアマゾン・ドット・コムなどの大型ハイテク銘柄が好調だったことから同ファンドは「堅実な成果」を上げたと同社は説明した。
ローブ氏は「過去の技術的パラダイムシフトの時期とは異なり、この新しい技術は、AI導入競争に勝つために資金と知力を投入している既存企業に有利だ」と指摘した。
原題:Loeb’s Third Point Says AI Makes Up Almost 50% of Stock Exposure(抜粋)
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Yiqin Shen