「電気工事技能」日本一 鹿本商工高3年の河口さん 速さや正確さ競う
山鹿市の鹿本商工高の電子機械科3年、河口雅翔さんが、「電気工事技能競技全国大会」の高校生の部で最高賞となる金賞と文部科学大臣賞を受賞した。河口さんは「練習の成果を発揮できた」と喜びをかみしめている。 大会は全日本電気工事業工業組合連合会が隔年で開催。一般、女性、高校生の3部門があり、5回目の今回は11月27、28日、横浜市で開かれた。 高校生の部には全国から各ブロックの代表9人が出場。河口さんは熊本県高校生ものづくりコンテストで金賞、九州大会で優秀賞を受賞し、今大会に進んだ。就職活動とも重なり、練習期間は2カ月しかなかったという。 初日は、電気工事に関する幅広い知識を問う学科試験。「ミスもあったので、かえって気が引き締まった」と河口さん。2日目の実技競技は一般住宅での施工を想定し、制限時間は2時間。課題に従って木製パネルに電灯盤やインターホン、USBコンセントなどを取り付け、速さや正確さを競った。
卒業後は九州の大手電気設備工事会社への就職が内定。河口さんは「身に付けた技能を生かし、電気工事を通してたくさんの人を笑顔にしたい」と抱負。将来は技能五輪への出場も目指している。(本田清悟)