賑やかな修学旅行中にひとりだけ“すんっ…”!?瞑想している理由にニヤけが止まらない!!【作者に聞く】
人には誰しも苦手なことがある。この漫画の主人公は人と会話をすることが苦手だった。そんな彼に試練のときが訪れた。それは高校生活の大イベントである「修学旅行」。長いバスでの移動時間は苦痛以外の何ものでもなかった。彼は乗り切ることはできるのか? 【漫画】本作「火野くんは喋らない」や代表作の「最果てのともだち」を読む “わいわい・がやがや”といつも以上に賑やかで浮かれた会話が飛び交うバスの車内。バスのシートは2人1組。彼は隣に座る子にいつも申し訳ないと思っていた。「本当に話すことが何も浮かばないんだ」と彼は心の中で謝罪する。しかし今回は違った!なぜなら“彼の隣には好きな子が座っているから”!!いつもみたいに「申し訳ない」で済ませられるわけがない。「何か話さなければ」「何か有意義な話題を!」と意気込むものの、人はすぐには変われない。悲しいことに、かれこれ30分は沈黙状態が続いていた…。 本作を描いたのは、「月刊少年ガンガン(スクウェア・エニックス)」で商業誌デビューした雪宮ありさ(@yukimiya_7sb)さん。2021年からスタートした連載作品「最果てのともだち」は好評を博し全3巻(完結)が発行された。雪宮さんに本作について聞いてみた。 ――本作の登場人物たちは関西弁をしゃべっていますね。女の子がしゃべる関西弁ってかわいいですね。 本作の登場人物たちは京都に住んでる子たちなので関西弁(京都弁)でしゃべってます。私が関西の人間なので、関西弁に特別感はあまり感じないのですが…(笑)。方言が使えるのは漫画を描く側として活かせる要素なので、今後も積極的に関西弁キャラを描いていきたいですね! ――本作は短編でも成立していますが、実は別作品の番外編として描かれたものなんですよね? そうですね、こちらは2019年に描いた読み切り「光流し」の番外編にあたる漫画です。「光流し」は主人公が8月16日に京都の広沢池で行われる灯籠流しを見に行くのですが、亡くなった想い人の幽霊とそこで再会して…というお話です。 京都では毎年8月16日に五山の送り火と灯籠流しが行われるのですが、それがとても幻想的で美しい風景なのでこの景色をどうにか漫画作品に落とし込みたいと思って描いた漫画です。 ――本作はコメディの要素が入っていますが、「光流し」は悲しいストーリーだったんですね。 はい。本編の「光流し」は切ない話だったので、ただただほほえましいラブコメ話も描きたいなと思って番外編の漫画を描きました。なので、本編「光流し」とセットで読んでいただけるとうれしいです!「光流し」はpixivにて無料公開しています。 ――新作のご予定は? はい。現段階ではどうなるかハッキリと確定していないのですが、新連載の準備をしております。 ――新連載はどのようなジャンルとなる予定でしょうか? また京都を舞台にした漫画を描きたいなと思っています。前作の連載作品がホラーで重たい話だったので、今は和やかな話が描きたいと考えています。 新作について「いつお届けできるかは未定ですが、気長に温かく見守っていただければ!」と話した雪宮さん。新作が完成した際には、SNSにて報告するとのことなので、本作や代表作「最果てのともだち」を読みつつ、気長に新作を待ってみてはいかがだろうか? 取材協力:雪宮ありさ(@yukimiya_7sb)