「ひょろっとして見えるかもしれないが...」鎌田大地はプレミアのフィジカルも問題なし?海外大手が見解「外せないと証明できるはず」
「闘争心や勝負への貪欲さを持つ」
ベルギー、ドイツ、イタリアと経て、イングランドに渡った鎌田大地は、プレミアリーグという世界最高峰の舞台で躍動できるだろうか。 【PHOTO】“世界一美しいフットボーラー”に認定されたクロアチア女子代表FW、マルコビッチの厳選ショットを一挙お届け! 米スポーツチャンネル『ESPN』は、フランクフルト時代の恩師オリバー・グラスナーが指揮官ということもあり、クリスタル・パレスに加入した鎌田の活躍に期待しているようだ。 同メディアは「経験と成功実績がある選手でも、新たな国での成功は決して保証されていない。特にプレミアリーグのような非常に厳しいリーグであればなおさらだ」と指摘。そのうえで、グラスナーとの再会は「すでに手にしている明確なアドバンテージ」だと報じた。 「グラスナーがフランクフルトで指揮をとった2シーズンで、カマダは公式戦93試合に出場し、これは守護神ケビン・トラップに次ぐ数字だ。グラスナーはカマダを知っているだけでなく、信頼して仕事を任せた過去は、日本人MFにとって吉兆だ」 「グラスナーがパレスで採用してきた3-4-3のシステムも、カマダにとってなじみのあるものだ。フランクフルトでも、直近ではラツィオでも、似たシステムでやってきた」 ESPNは「フランクフルトでの最後の2シーズンがカマダにとってベストだったことは間違いない。9得点、16得点をあげている。ファイナルサードの前目のポジションよりもエンジンルームでのプレーが多かった選手としては見事な数字だ」と続けている。 「カマダがもたらすエネルギーは、プレミアリーグの強度の高い特徴で活躍する上で重要となるかもしれない。パレスの純粋なセントラルMFが昨季あげたのは1得点だけに、得点感覚は重宝されるかもしれない」 プレミアリーグのインテンシティの高さは言うまでもない。同メディアも「かつて、イングランドのフィジカルさは、アジアから来た選手たちが適応に苦しむ分野だった」と伝えている。だがそのうえで、ESPNは「カマダには欧州での経験があるだけに、そういった問題はないはずだ。2021-22シーズンにフランクフルトでヨーロッパリーグ優勝も達成している」と太鼓判を押した。 「184センチの27歳はひょろっとした見栄えかもしれないが、闘争心や勝負への貪欲さを持つ。そういった性質がなければ、これまでの成功がなかったことは確かだろう」 もちろん、競争は甘くない。ESPNも「昨季、2014-15シーズン以来となるトップ10フィニッシュを達成したチームの競争は激しい。それだけに、カマダが自動的にスタメン入りするとは限らない」と警鐘を鳴らした。そのうえで、鎌田の活躍に期待している。 「それでも、グラスナーが指揮するフランクフルトで見せた調子をカマダが取り戻せれば、外すことはできないと証明できるはずだ」 ラツィオでの難しい一年を経て、新たな挑戦に臨む鎌田。クリスタル・パレスではどのようなプレーを見せてくれるだろうか。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部