続々・定番に飽きたら…街中では聴くことがない激レアなクリスマス・ソング4選
●ヨーラコットゥリン/ビョーク こちらは「ヨーラコットゥリン」という曲。歌っているのはアイスランドを代表する女性シンガー=ビョークです。映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』に主演したことでもお馴染みの、あのビョークですね。2001年のリリース。 タイトルの「ヨーラコットゥリン」を訳すと、「クリスマスの猫」という意味。 アイルランドではクリスマスの時期にサンタクロースではなく、山から街へモンスターたちがたくさん降りてくるという伝説があるとか。何でも、グリーラという女巨人がいて、良い子にはちょっとしたプレゼントをあげますが、悪い子はシチューにして食べてしまうそう。グリーラはレッパルージという夫と、13人の子どもたちと住んでいて、ヨーラコットゥリンというのは、彼らに飼われている黒猫なんだとか。マァ日本でいうと、秋田のナマハゲみたいな伝説なんでしょうかね。 お国変われば・・・という感じで、クリスマスに纏わる伝説も、クリスマス・ソングも本当に様々なんだなぁと実感する次第。 最後は、明るくジャマイカから。
●クリスマス・ビハインド・ザ・バーズ/グレゴリー・アイザックス ジャマイカといえばレゲエ。そのレゲエを代表するシンガーの一人で、“ジャマイカのフランク・シナトラ”とも呼ばれたレジェンド、グレゴリー・アイザックスが1992年にリリースした「クリスマス・ビハインド・ザ・バーズ」という曲です。 タイトルは直訳すると「刑務所の中のクリスマス」ですね。 この方は、銃やコカインの不法所持で何度も逮捕されており、実刑判決を受け、刑務所暮らしも経験しています。そんな体験から生まれた歌詞なんでしょうねぇ。 先ほど「最後は明るく」と申しましたが、レゲエらしい明るい曲調ながら、歌詞はちょっとヘヴィかも・・・。 ちなみに彼は2010年に59歳の若さでこの世を去っています。 ということで“街中ではなかなか耳にすることがないであろう、クリスマス・ソング特集”、いかがでしたか? では皆様、HAPPY CHRISTMAS&MERRY NEW YEAR!
小林 偉