BigLinuxは、ゲームを簡単にインストールできるように最適化されている（そして最初から「Steam」が含まれている）。さらに、リモートアクセス、復元ポイント、自動ファイル圧縮、「Android」アプリ（「Waydroid」を利用）なども利用できる。 　そう、BigLinuxには多くの機能がある。実際に、一体いくつ見つかるのかと驚いたものだ。 　そのうえ、BigLinuxは非常に優美なデスクトップだ。筆者がテスト用に選んだOS X風レイアウトは、下部のドック、上部の「メニューバー」、ユーザーフレンドリーで検索可能なメインメニューを備えている。 　BigLinuxがManjaro Linuxに移行したことを忘れていた筆者は、ターミナルウィンドウを開いて、コマンドラインからアプリのインストールをテストした。記憶が飛んでいたので、最初にsudo apt-get updateを実行したが、「pacman」がデフォルトのパッケージマネージャーであることを思い出した。しかし、開発元はこの事態を想定して、aptをpacmanに接続して問題なく動作するラッパーを追加していた。そのため、以下のコマンドでアプリケーションをインストールすることができた。 sudo pacman -Sy opera 　または sudo apt-get install opera 　どちらのコマンドでも、Operaが正常にインストールされた。 　これがすべてを物語っている。BigLinuxなら、誰でも簡単にLinuxを利用することができる。 　たが、それだけではない。 　BigLinuxは初心者向けだと思うかもしれないが、そう考えるのは間違いだ。巧みな追加機能によって、あらゆるスキルレベルのユーザーが楽しめるLinuxディストリビューションになっている。たとえば、内蔵の「SSH Manager」が「Konsole」ターミナルウィンドウに表示される。このアドオンから、SSH設定ファイルにエントリーを簡単に追加することができる。エントリーの追加時に、ホスト名、ポート、SSH鍵、ユーザー名、フォルダー、プロファイルを含めることが可能だ。 　SSHのパワーユーザーは、設定ファイルをこの便利なGUIで管理できる点を気に入るだろう。 　BigLinuxに関して筆者が本当に夢中になったのは、すべての部分を足し合わせた全体だ。このディストリビューションをテストしていると、新しい刺激的な要素が次々に見つかり、なぜ他のLinuxディストリビューションが搭載しようと考えなかったのか不思議に思えた。それに加えて、使いやすさ、安定性、パフォーマンス、美しさを兼ね備えたデスクトップOSは、すべての人が知るべきだ。 　新しいデスクトップOSを探し求めているなら、BigLinuxを試さないわけにはいかない。ISOをダウンロードできるので、ライブディストリビューションとして実行し、BigLinuxが自分に適しているかどうか確認してみよう。 　本当に、嬉しい驚きを感じるはずだ。 　この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。