【MotoGP】バニャイヤ、2024年にドゥカティが受ける制限に不満「ワイルドカードとか、減らさなくても良くない?」
MotoGPは2024年シーズンから新しいコンセッション(優遇措置)制度を導入する。しかしドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤは、自分たちが多くの制限を受けることについては納得できていないようだ。 【ギャラリー】3連覇に向けて発進! ドゥカティ・デスモセディチGP24 日本メーカーのホンダとヤマハが大苦戦していることから、彼らの改善を助けるためにMotoGPはコンセッションを利用することを選んだ。メーカーも加わった話し合いの末、MotoGPは2024年から新しい制度を導入することで固まった。 その結果ホンダとヤマハは無制限のテストやエンジン開発、空力アップデート回数増加などアドバンテージを得る。これらを活かして、彼らが輝きを取り戻すことが期待されている。 一方で、ライバルと比較して制限を受けることになるのがドゥカティだ。ドゥカティはワイルドカード参戦の枠がゼロになり、テスト用のタイヤ本数も削減されることになる。 バニャイヤはホンダやヤマハに優遇措置を与える事自体には同意しているが、その一方でドゥカティへの制限は必要なかったと考えている。 「彼ら(ヤマハとホンダ)はより多くのテストの機会があり、もう数日するとマレーシアでスタートさせるはずだ」 バニャイヤはドゥカティのチーム体制発表会でそう語った。 「彼らは好きな場所でテストすることができるんだ。それは大きな譲歩になると思う」 「それが彼らには必要だというのも確かだろう。だけど僕の個人的な観点から言うと、ドゥカティに対するコンセッションは変える必要がなかったと思うんだ。ドゥカティに対して、テスト日数やタイヤ本数、ワイルドカードなどは減らさなくて良かったと思う」 「ホンダとヤマハのことを考慮しても、他メーカーへの譲歩は大きなモノで、僕には理解できなかった。相手にしてみればありがたいモノかもしれないけどね」 「ヤマハは今、ウチから獲得したマッシモ・バルトリーニがいるけど、彼らにとっては大きな一歩になるだろうね。つまり僕からしてみれば彼らは大きなアドバンテージを得ているんだ」 なおドゥカティ陣営では今シーズン、マルク・マルケスがグレシーニに加入することが大きな注目の的となっている。ドゥカティの他ライダーにとっても脅威になってくるのではないかと見られているが、バニャイヤはマルケスだけを注意するつもりはない様子だ。 「今シーズンは、多くのライダーがかなり競争力を発揮してくると思う」 「彼(マルケス)が使う(ドゥカティの)2023年型のバイクは勝っているバイクで、昨年彼が乗っていたバイク(ホンダ)より確実に優れている。だから様子を見てみよう」
Lewis Duncan