あまりに期待ハズレ…。J2リーグ、2024年のガッカリ新戦力10人。新天地で最後まで苦しんだ男たち
FW:チアゴ・アウベス
生年月日:1993年1月12日(31歳) 所属クラブ:徳島ヴォルティス 2024リーグ戦成績:19試1得点1アシスト ブラジル人のチアゴ・アウベスは、過去に清水エスパルス、サガン鳥栖、ガンバ大阪、ファジアーノ岡山でプレーした日本での経験が豊富なFWだ。2024シーズンは開幕後の3月にブラジルのシャペコエンセから徳島ヴォルティスに加入し、Jリーグ復帰を果たした。 2022シーズンにファジアーノ岡山でJ2リーグ16得点を記録した実績を持つチアゴ・アウベスは、加入後すぐにピッチに立ち存在感を発揮。第15節の栃木SC戦では精度の高い左足のCKから初アシストを記録し、第16節のロアッソ熊本戦ではPKで移籍後初ゴールをマークした。 しかし、シーズンを通して最も大きな課題となったのは稼働率の低さだった。先発出場は第23節のヴァンフォーレ甲府戦が最後となり、後半戦は出場機会が激減。甲府戦を含めてシーズン後半は6試合の出場にとどまった。 シーズン終了後、徳島ヴォルティスは契約満了に伴いチアゴ・アウベスの退団を発表。J2得点ランキング2位となった2022シーズンの輝きからは程遠い結果となり、最終的にリーグ戦19試合1得点1アシストという寂しい成績に終わった。 ピッチに立てば違いを生み出せる力を持つ選手であることは間違いないだけに、期待に応えられなかった助っ人と言えるだろう。
MF:和田昌士(わだ・まさし)
生年月日:1997年4月11日(27歳) 所属クラブ:ザスパ群馬 2024リーグ戦成績:27試合0得点0アシスト 横浜F・マリノスの下部組織で育った和田昌士は、2016年にトップチーム昇格を果たし、若手時代は天才肌のMFとして注目を集めた。しかし、プロとしてはなかなか芽が出ず、J2とJ3のクラブを渡り歩くキャリアになった。 それでも、2023シーズンにJ3のいわてグルージャ盛岡でリーグ戦35試合に出場し、11得点を記録。キャリア初の2桁得点を達成し、2024シーズンはJ2のザスパ群馬に「個人昇格」を果たした。 開幕直後は上々の滑り出しを見せ、3月に行われたYBCルヴァンカップのSC相模原戦で2得点1アシストの活躍を披露。しかし、リーグ戦ではなかなか結果を出せず、27試合0得点0アシストに終わった。特にシーズン後半はベンチ外になることが多く、出場機会は大きく減少した。 群馬は2024シーズンのJ2で最下位に沈み、J3降格が決定。チームの総得点はリーグワーストの24にとどまり、和田個人だけの責任ではないが、攻撃力アップを期待されていた新戦力の一人としては不本意なシーズンとなった。 和田のキャリアを振り返ると、J3降格に3度関与した過去がある。2021シーズン前半戦にはJ2のSC相模原でプレーし、その後チームはJ3に降格。2022シーズンはいわてでJ3降格を経験した。 翌シーズンに昇格の原動力になったという事実はあるものの、2024シーズンは再びJ2からJ3への降格を味わう結果となった。