梅雨の時期は要注意!「屋根を点検させてください」→とんでもない“高額請求”される詐欺かも!?「点検商法」について解説
「お宅の屋根、点検させてください! 」と、作業服を着たリフォーム業者に飛び込みで営業されたことはありませんか? このとき、簡単に申し出を受け入れると「詐欺」に遭う可能性があります。梅雨のこの時期は、こういった「点検」を装った詐欺が増える時期でもあるのです。本記事では、法外な請求をする詐欺や悪質業者から身を守る方法を紹介します。 ▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?
その飛び込み営業、「点検商法」かも
「屋根に不具合がある」「無料点検をしている」などと言って訪問し、床下や屋根の点検をしたあとで修理の必要がないのに必要性を訴える、もしくは法外な価格で工事契約をしようとする手口を「点検商法」と言います。 点検商法では、あたかも正規の点検のフリをして家庭を訪問し、言葉巧みに不必要なリフォーム工事や法外な価格の商品交換、駆除作業などを強引に契約に持ち込もうとします。警視庁でもこの点検商法の注意喚起をしており、被害者は少なくありません。
災害後は特に点検商法に注意
点検商法の事例としては次のようなものが挙げられます。 ・屋根の点検をして、瓦が落ちそう、雨漏りの危険があるなどと訴える ・床下の点検をして土台の木が腐っていると伝える ・布団クリーニングの無料点検をして湿気や虫の疑いを訴え、布団や除湿剤購入を迫る ・エアコンや換気扇の点検をおこない、クリーニングや高いコーティング代を請求する また、地震災害に見舞われたことのある地域では「地震の影響で家が傾いている」「屋根が壊れかかっている」と、災害に便乗した事例もあります。過去に地震に遭った地域の人は特に注意してください。
こんな言葉に要注意
点検商法の被害に遭わないためには、いくつか注意したいポイントがあります。まず、アポイントもなしにいきなり「点検させてほしい」と訪問してくる業者には注意しましょう。マンションなどの集合住宅の場合は、管理者が点検予定の日時を事前に知らせてくれることも多いので、点検の予定を日ごろから確認することも大切です。 また、詐欺師は身分を明らかにしたがらないことが多いので「名前を名乗らない」「名刺をくれない」というのもポイントの1つになるでしょう。 加えて筆者の経験になりますが、いままでに住宅トラブルで給湯器の点検やシロアリの点検を業者に依頼したところ、忙しくて予約がいっぱいと断られた業者が多くありました。 もちろん地域や時期、業者にもよると思いますが、日々の予約済みの業務が忙しく、そもそも飛び込み営業をしている業者はあまりない印象を受けます。「飛び込み営業は基本的に疑う」ようにしてもやりすぎではないでしょう。