【ウインターカップ2024】桜花学園の金澤杏&竹内みや「思いっきり攻めて、ぶちかましたい!」
「緊張より楽しみが勝っている感じ、ワクワクします」
──金澤選手も明るいですよね。それでいてコート上で強気に攻めるスタイルは、田中こころ選手に通じる部分があると言うか……。 金澤 負けず嫌いは負けず嫌いだと思います。私はバスケを始めたのが小学校6年と遅くて、それまでは空手をやっていました。めちゃくちゃ強かったわけじゃないんですけど、そこそこ。兄も空手をやっていて、毎日しごかれていたので。 ──金澤選手がこころ選手に通じると思ったのは、試合で堂々とプレーしているところ。良い意味でフレッシュじゃないというか、2年生とは思えない貫禄を感じました。 金澤 堂々としている自覚はないんですけど、試合でも緊張しないタイプです。緊張より楽しみが勝っている感じで、ワクワクしてコートに立っています。 竹内 堂々としてますよね? だって試合中めっちゃカッコ良いですよ。 金澤 いやいやいや、堂々としてるのはこっち(竹内選手)でしょ(笑)。 ──こころ選手は「人生で緊張したことがないので、緊張って何なのか分かりません」と言っていました。ほとんどの選手は緊張すると思うんですが……。 金澤 さすがに緊張が何なのか分からないことはないですけど、バスケで緊張したことはないかもしれません。 竹内 私はいつもバリバリに緊張しています。心臓バクバクで、ジェットコースターに乗ってる時って落ちる瞬間に身体が浮くじゃないですか。あんな感覚になります。ヤバいです。 金澤 周りに迷惑をかけないように一人静かに緊張してるけど、顔に「ヤバいっすヤバいっす」って書いてあるんです。「大丈夫?」って声をかけると「ヤバいっすヤバいっす」って。 竹内 本当に大変なんです。手汗もすごいし。 金澤 でもコートに入ったら「ヤバいっす」とは別人になるので。もう慣れたでしょ? 竹内 慣れないですね。実は練習でもいまだに緊張しています(笑)。 ──間もなくウインターカップですが、特に意識するチームはありますか? 竹内 岐阜女子です。私は一時期スタートで出してもらっていたんですけど、東海ブロック大会で岐阜女子に負けてしまったのがすごく悔しかったので、絶対勝ちたい相手です。 金澤 去年のウインターカップで負けた思い出が大きいです。大逆転負けをしたんですけど、私はプレータイムがなくてベンチで見守ることしかできませんでした。去年はシックスマンでプレータイムは試合ごとに違っていて、やっぱり大事な試合は任せられなかったのかなと思います。ベンチから試合を見ながら、「私も出たい」とか「自分ならこうしている」とか、すごくたくさん考えた試合でした。今年の東海ブロック大会でもトップリーグでも負けているので、やっぱり岐阜女子は意識する相手です。 ──最後に、ウインターカップでここを頑張ります、ここを見てください、というメッセージをお願いします。 金澤 ここまで悔しい思いをたくさんしてきて、私自身は日本一にも一度もなれていないので、ウインターカップで何としてでも優勝したいという気持ちでいます。自分の持ち味である3ポイントシュートなどで得点力を発揮して、必ずチームを優勝に導きます。 竹内 私は1年生なので、とにかく笑顔で楽しんで、思いっきりプレーします!