学校に塾に多忙な小学校高学年が質の良い睡眠をとるための生活リズム。食事、お風呂のタイミングと決めておきたいスマホルール
時間がなければお風呂は翌朝に
疲れを取るために、塾から帰宅後にお風呂に入るように子どもに伝えている家庭もあるでしょう。でも、睡眠直前のお風呂はあまりおすすめできません。 眠りに入っていく時、脳と体(内臓)の温度、いわゆる「深部体温」は下がっていきます。この深部体温が下がると眠気は強く、深くなるという研究結果が出ています。 でも、お風呂に入って温まった直後は脳も体も温度はかなり高くなっていて、ここから体温が下がるまでには時間がかかります。 そのため、入浴した直後に布団に入ると深部体温を下げることができず、すぐに眠ることができないのです。 塾から帰宅して就寝時間まで時間がないようならお風呂には入らず、パジャマに着替えて睡眠を優先して、翌朝お風呂に入る方が、結果的に良い睡眠をとることができます。 入浴後90分、最低でも60分が経過すれば皮膚から熱が放出されて深部体温が下がります。 どうしてもお風呂に入りたい場合、例えば子どもが22時30分に寝るのであれば、21時までにお風呂に入れば睡眠を阻害することはありません。 ちなみに40℃前後のお湯に15分程度入ると深部体温が上がり、90分後には温度が下がるので深い眠りに入ることができます。 一方、お風呂に入りたいけれど、その時間がないようであれば、足湯がおすすめ。 リフレッシュもできますし、軽く温めるだけなので深部体温が下がるまでの時間が短くなり、深い眠りも得やすくなります。 日中、人間は脳をフル活用しています。そして子どもたちは寝る直前まで勉強をして脳の機能を働かせています。 そんなオーバーヒートぎみの脳の温度を下げて、休ませるためにも、お風呂を上手に使うことを考えてみましょう。
寝室は大人が肌寒いくらいで
寝室の温度は大人が肌寒いくらいがよく、これは体から上手に放熱をさせ、深い睡眠を促すためです。 暖房が強すぎたり、夏で室温が高すぎたりすると眠りは浅くなります。 ですから、冬は眠ってから少ししたら暖房を下げる、夏は眠りに落ちるまでは熱を放出しやすいように室温を低くして、その後は寝苦しくない程度に冷房をつけ続けるなど、寝室の温度をタイマーで調節をすると、子どもはよりぐっすりと寝られます。