【NFL】リーグは低い位置でのヒットについて検討すべきだとバイキングスTEホッケンソン
ミネソタ・バイキングスのタイトエンド(TE)T.J.ホッケンソンはこの4カ月間、2023年シーズン終盤に見舞われた膝のケガについて考えてきた。ホッケンソンはその中で、攻撃を受けやすいオフェンス選手が必要な形でプロテクトされていないということに気づいたようだ。
ホッケンソンはシーズン第16週に行われたデトロイト・ライオンズ戦で右膝のACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)とMCL(内側側副靭帯/ないそくそくふくじんたい)を断裂。ライオンズ在籍時にチームメイトだったセーフティ(S)カービー・ジョセフのヒットで負傷したのはつらかったはずだ。負傷した時期があまりにも遅かったため、現在、ホッケンソンが2024年シーズン開幕時に出場できない可能性が出てきている。
『ESPN』によると、ホッケンソンは自主参加のオフシーズンワークアウトの初日にあたる現地15日(月)に「明らかに、あまりうれしくはなかった」と明かしたという。
ホッケンソンは、現在のNFLのルールにはダブルスタンダードが見られると考えている。つまり、攻撃選手はローカットブロックでフラッグを投げられることが多いが、守備選手はボールキャリアーの膝から下にヒットすることができる。ホッケンソンに対するジョセフのヒットにも、その数週間後に行われたプレーオフゲームでジョセフがロサンゼルス・ラムズのTEタイラー・ヒグビーに決めたヒットにも、ペナルティは科されていない。
ホッケンソンは「きつい」とコメント。
「本当にきつい。俺たちはフィールド中央を駆け抜ける大男だ。これはビジネスで、あんな風にケガをさせようと思ってフィールドに出てくる人がいるとは思っていない。だから、そういう意味で、選手にケガをさせようという意図がないことを願いながら、事情を理解しようとしている。でも、数週間後に(ヒグビーに)同じようなことが起こったんだから、リーグはそれを見て、何ができるか検討する必要があると思う」