RIZIN堀口恭司が衝撃KO負けの真実と再戦計画を激白「大晦日にベルトを渡しすぐに返してもらう」
RIZIN、ベラトールのバンタム級2冠王者の総合格闘家、堀口恭司(28、ATT)が28日、都内で独占インタビューに応じて「RIZIN.18」(18日・名古屋)で朝倉海(25.トライフォース赤坂)に衝撃のKO負けを喫した理由と、今後の再戦計画について語った。現在、ドクターストップがかかっている関係で朝倉とのリベンジマッチは「大晦日決戦」になることが有力だが、堀口が「怖い」と漏らしたものがあった。その正体とは?
「勝負を急ぎ過ぎた」
ビートルズの曲が流れる昼過ぎのホテルの静かなラウンジでパソコンを開く。格闘家、堀口に、その場に似つかわしくない、そして、きっと見たくないであろう殺伐とした映像を見返してもらった。8月18日、真夏の名古屋「RIZIN.18」で朝倉海に68秒で沈められた衝撃のKO劇の録画である。 「大丈夫です。何回か見返して研究していますから」 そう言ってこちらの意図を汲んでくれたが、あの日の試合後会見では「何も覚えていない」と試合については何も語っていなかった。 「ああ。このカウンターから記憶がなくなったんですよ」 そう指摘したのが、右の打ち下ろしのカウンターを浴びたシーン。その後、朦朧としたまま、朝倉をつかもうとしたり、大ぶりの左右のフックを振り回したり、必死に形勢逆転を狙おうともがく堀口の姿が続くが、「これ全部、自動モードです」という。無意識のままただ本能だけで動いていた。そして68秒に最後の惨劇が待っていた。ロープを背負った堀口は、最後、右のストレートで沈められた。 「僕は、相手と向き合った時、まず目、顔を見るんですが、これはいけるな、と思ったんです。結果的にいかれちゃったんですが(笑)」 朝倉のフェイントを入れる動きから堀口は自らのパンチに合わせてカウンターを狙っていることが読めていた。だが、あえて誘いに乗った。 「カウンターを狙っているのは動きでわかっていました。僕に勝つには、あれしかない、あの一発しかないと思っていたんです。ただ、なんのカウンターを合わせようとしているかまではわからなかった。それでもスピードで翻弄できるかなと考えていたんです。本来ならば、もう少し崩してから中へ入った方が良かったんですが勝負を急ぎ過ぎた。不用意に入りすぎました」 そこにはほんの少しの過信があったのかもしれない。