「アクア」に乗っている知人の40代男性。「庶民だから」と謙遜しますが、新車でアクアを購入できるなら裕福ですよね?
自動車を新車で購入するには、大きな出費がかかります。そのため出費を少しでも下げようと、中古車を探す方は少なくないでしょう。 今回のケースのように新車を購入できる人を見かけた場合、家計に余裕があるように見えるかもしれません。しかし必ずしも年収に余裕があるとは限らないでしょう。 本記事では、新車のアクアを購入するのに必要な費用や、必要な年収について解説します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
アクアの新車価格は約210~280万円
トヨタ自動車株式会社が販売する「アクア」にはいくつものモデルがあります。もっとも安いモデルは「X(2WD)」で214万6000円(税込み)です。 一方もっとも高いモデルは「特別仕様車 Z “Raffine”(E-Four)」であり、283万7000円(税込み)で販売されています。 2024年9月時点では、トヨタの公式ページにて9モデルが紹介されており、250万円前後が中間の価格帯のようです。 一例として、「X(2WD)」を「オプションなしの現金一括払い」で見積りシミュレーションすると、内訳は表1の通りです。 表1
出典:トヨタ自動車株式会社「見積りシミュレーション」を基に筆者作成(2024年9月時点) 分割払いにする場合は、金利手数料が加わり、総支払額はより高くなると思われます。
年収いくらでアクアを新車購入できる?
一般的に「車の予算は年収の半分以下」といわれることがあります。こちらの前提を基にシミュレーションしてみましょう。 アクアの新車購入費用は「約210~280万円」であるため、おおむね必要年収は「約420~560万円」となります。 厚生労働省の「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、全世帯の平均所得金額は524万2000円でした。そのため、おおむね平均所得金額前後を稼げば、アクアの新車購入は可能と考えられます。 また40代にしぼると、同調査では「40~49歳」の世帯主の平均世帯所得金額は696万円であり、全体平均を大きく上回ります。 今回のケースの「知人」がこちらの平均年収程度を稼いでいる場合、アクアの新車購入はより現実的になるかもしれません。