売上高・営業益最高へ、日立建機が通期業績を上方修正した要因
日立建機は2024年3月期の連結業績予想(国際会計基準)を見直し、売上高を23年10月予想比400億円増の1兆4000億円(前期比9・4%増)に、調整後営業利益を同110億円増の1710億円(同26・0%増)にそれぞれ上方修正した。いずれも過去最高を見込む。事業ポートフォリオ見直しに伴う構造改革費用追加計上などにより当期利益は同100億円減の880億円(同25・4%増)に下方修正した。 売上高と調整後営業利益の上方修正は北米の売り上げ増や製品値上げ効果、円安効果などが要因。世界の油圧ショベル需要は同10月予想より1000台引き下げたが、同社が得意とする超大型鉱山機械の好調でカバーできるとしている。 23年4―12月期連結決算は売上収益が前年同期比13・0%増の1兆203億円、調整後営業利益は同40・8%増の1227億円。米州売り上げと鉱山機械が好調だった。