【RIZIN】井上直樹と王座を争うキム・スーチョル「ここに骨を埋める覚悟で来ています。子供が生まれてほんとうに命がけで戦うという精神力が一層強くなった」
◆スーチョル「どちらがより強靱な精神力を持っているか」 ──試合を2日後に控えた心境を教えてください。 【写真】妻と子供を帯同して王座戦に臨むスーチョル 「心境は大変いい気持ちでいます。今回も従来通りのトレーニングを積んできました。これまで十数年間夢見てきた舞台で、チャンピオンになるまでもう数日しか残ってないということを、とても嬉しく思います」 ──今回の井上直樹戦に向けて強化してきたことは? 「特に今までと違うことはやっていません。従来通りのトレーニングを積みました。スパーリングもたくさんしたし、グラウンドもたくさん練習しました。グラウンドが少し弱いと感じたので研究を積み、柔術の著名な方々にしっかりとトレーニングしていただいたので、いい具合に仕上がっている状態です」 ──試合2日前の減量の状況は? 「もう適正体重になっています(※陣営によると翌日の計量に向け、すでにリミットを切っているという)」 ──対戦相手の井上選手の印象を。 「とても明るくていい青年です。韓国で『お母さんの友達の息子』という表現があります。イケメンで運動が良くて勉強も出来る。彼にはそういういいイメージがあります」 ──どんな展開を予想していますか。 「こういった試合は肉体の要素が1パーセント。残りの99パーセントが精神力だと思います。どちらがより強靱な精神力を持っているか。それが試合のキーポイントになると思います」 ──井上直樹選手を上回っていると自信を持っている点は? 「まず年齢が私の方が確実に上。その分、たくさん食べてきました(笑)。それが勝っている点です。それは冗談として、さきほど部屋の外で子供の泣き声が聞こえたかもしれませんが、私は子供を育てています。この子育てをしているという経験は、決して無視できないことだと思います。井上選手よりも上回っているとしたら、強靱な精神力だと思います。もちろん試合なので、私が負けるかもしれませんが、99.9パーセント、私は彼より強い精神力を持っています。なぜならば、私が子育てをしているから。子供が生まれて、ほんとうに試合に命がけで臨むんだという精神力が、一層強くなったと思います。それが井上選手よりも優っているところです」 ──井上選手は「二度と自分と戦いたいと思わせないようにする」と言っていますが、その言葉についてどう感じますか。 「それに対して言う言葉がないですね。一度死ぬほど戦ってからそれについてコメントしたいと思います。私はここに骨を埋める覚悟で来ています。妻が聞いたら嫌がると思いますが、命をかけてここに来ていますので、明後日、試合で死ぬようなことがあっても、ベストを尽くしたい。子供がいますが、妻は能力がある女性ですので、立派に育ててくれるでしょう。だから命がけで死ぬ気で戦う覚悟です」