戦国コスプレ? 浅草の「SAMURAI STUDIO」で武将になりきり
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戦国時代の本格甲冑(かっちゅう)を身に着けて記念撮影できる「SAMURAI STUDIO(サムライスタジオ)」が、今月27日から来月5日までの期間限定で、東京・浅草にオープンした。主に訪日外国人を対象としたビジネス需要を探る目的で、本格出店は来年を計画しているという。
スタジオを運営するのは、通信教育や研修講座などの企業内教育を手掛ける「アイ・イー・シー」(本社・東京都千代田区)。同社のインバウンド消費事業進出第1弾としての試みで、どの程度需要があるのか、立地はどうかなど、本格出店を前に浅草の仮店舗でリサーチをする。 先月、ウェブ予約を開始した直後に定員に達するほどの盛況ぶり。予約客層の男女比は6対4で、欧米人が3割を占めるという。撮影に使用する甲冑は鹿児島県の甲冑メーカーからのレンタル品で、大河ドラマでも使われているという本格派だ。
スタジオに用意されている甲冑は、「真田幸村」「直江兼続」「当世具足(江戸)」「同(戦国)」の計4モデル。このなかから好みのモデルを選ぶことができる。真田、直江両モデルは重量6~7キロ、当世具足モデルは、同12~15キロもあるという。 2016年大河ドラマの主人公でもある真田幸村の甲冑は、深紅の派手目な装飾だけあって、女性には圧倒的な人気。一方、歴史マニアには「当世具足モデル」を選択する人が多いという。
スタッフが丁寧かつ手早く着付けをしながら、甲冑のパーツについて解説もしてくれる。撮影に入ると、兜をかぶったり、刀を抜いたりと指導を受けながらポーズをとる。撮影した写真は、その場でプリントされ、すぐに持ち帰ることができる。 本格的な甲冑の着付けから撮影までのスムースさやクオリティーの高さは、訪日外国人だけでなく、マニアも納得できる内容だろう。「コスプレのように気軽な趣味的なものというより、衣装を着けて撮影する感覚。身が引き締まる気がします」と体験者。甲冑の重さや窮屈さはあまり感じなかったという。
撮影は「ベーシックプラン」4900円(税別)と「プレミアムプラン」3万2000円(同)の二種類。「プレミアムプラン」は、特製のオリジナルアルバムが作成できる。予約はすでに埋まっているが、キャンセルが出た場合は受け付ける。 詳しくはサムライスタジオのホームページで。