【毎日書評】夜眠れない→眠れるからだへ。「熟睡スキル」をあげる2つのアプローチ
夕食は寝る3時間前までに終える
胃の中に食べ物が入っていると、体は覚醒した状態になります。なぜかと言うと、胃液を出して消化した食べ物を、十二指腸に送る役割りを果たさないといけないからです。 いざ寝ようとしたときに、食事からあまり時間が経っていないと、胃が活発に活動している状態になってしまい、眠りづらくなるわけですね。(60~61ページより) そこでスムーズな入眠をしたいのなら、寝ようとするとき、食べたものがすでに胃を通過した状態であることが大事だということ。胃さえ通過してしまえば、体内に栄養を摂り込む小腸や、排便に関わる大腸は、寝ているときのほうがスムーズに活動するそうなのです。 胃を通過する時間は食べ物によって異なります。肉や天ぷらなど消化の悪いものは、胃を通過するまでに3時間くらいかかりますし、逆に軽めの豆腐や春雨などは1時間程度で通過していきます。(61ページより) いずれにしても、寝る3時間前までに食べておけば、寝たい時刻には腸に食べ物がない状態にできるということです。(60ページより)
寝る前に口にすると寝つきがよくなるものは?
早めに夕食を終えるべきだとはいっても、お腹が空きすぎていては眠れません。そこで著者がすすめているのは、寝る30分くらい前にあたたかいお茶と、少なめのスイーツをとってほっとする時間を持つこと。 具体的に挙げると、チョコレートを2~3個、クッキー2枚程度、和菓子ならたとえば饅頭半分くらいは許容範囲です。饅頭や大福などの場合、1個だと食べすぎになるので注意してくださいね。 科学的には「ホットミルクに入眠改善効果はない」と言われていますが、実際に私がアドバイスしているクライアントさんには、プラシーボ効果もあってか入眠時間が短縮される方が数多くおられます。牛乳好きな人は、ちょっと温めたミルクを飲むことをおすすめします。白湯やカフェインの入っていないお茶でもかまいません。(63ページより) ただし飲む量は100㎖程度にとどめたほうがよいようです。(62ページより) すぐに実践できそうなノウハウを凝縮した一冊。睡眠について悩んでいるのであれば、参考にしてみてはいかがでしょうか? >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! Source: Gakken
印南敦史