9カ月遅れの「はたちのつどい」 七尾、笑顔でふるさと復興誓う
能登半島地震で1月から延期されていた七尾市の「はたちのつどい」は13日、市文化ホールで開かれた。9カ月遅れの式典に臨んだ出席者は旧友との再会を喜ぶとともに、ふるさとの復興に貢献することを誓った。 【写真】サプライズで登場したDJKOOさん(左から2人目) 対象者411人のうち、354人が出席した。式の冒頭、地震の犠牲者に黙とう。代表の木下杏咲さんが「避難生活を余儀なくされ、人とのつながりを大切にしようと思った」、中島心渚さんが「震災の記憶を未来に紡ぎ、私たちの未来が笑顔あふれるものになるよう努力する」とそれぞれ決意宣言した。 茶谷義隆市長は「自分の可能性を信じ、未来を切り開いてほしい」と式辞を述べた。山崎智之市議会議長、西田昭二、近藤和也の両前衆院議員、和田内幸三、清水真一路両県議が順に祝辞を贈った。 ●DJKOOさん、サプライズ登場 式典後、人気音楽ユニット「TRF」の「DJ KOO」さんがサプライズで登場。DJパフォーマンスに合わせ、着物姿の参加者や保護者が跳びはね、会場は熱気に包まれた。KOOさんは「世代を超えて盛り上がり、良かった。大変だと思うが、世界中が能登を応援している」と話した。 はたちのつどいは1月7日を予定したが、地震で文化ホールの舞台設備が壊れ、延期された。下町の緒方彩乃さんは「みんなの笑顔を見ることができ、うれしかった」と喜び、石崎町の片倉聖人さんは「多くの人に支えてもらった。自分も周囲を支える人になりたい」と語った。