教育長官に元プロレス団体トップ エンタメ業界、異例の存在感 米次期政権
【ワシントン時事】トランプ次期米大統領は19日、教育長官に第1次政権で中小企業局長官を務めたリンダ・マクマホン氏(76)を起用すると発表した。 同氏はプロレス団体WWEの共同創業者で元最高経営責任者(CEO)。トランプ氏はテレビ司会者も相次いで高官に指名しており、エンターテインメント業界との関係の深さが人事に色濃く反映されている。 トランプ氏は「教育省の廃止」を大統領選公約に掲げ、連邦予算の削減や、教育政策における各州の裁量拡大を目指してきた。この日の声明で「われわれは教育を州に戻す。リンダはその先頭に立つ」と述べた。 マクマホン氏は現在、保守系シンクタンク「米国第一政策研究所」(AFPI)の理事長。商務長官に指名された実業家ラトニック氏と共に、政権移行チームの共同議長を任されている重要人物だ。トランプ氏との付き合いは、WWEがトランプ氏所有のホテルで大規模イベントを開催した1980年代後半にさかのぼる。