森田健作のラジオ番組にマッシー・ムラカミがゲスト出演、大谷翔平選手も語る

1964年にアジア人初のメジャーリーガーとなった村上雅則氏（80）が、前千葉県知事で俳優の森田健作（74）がパーソナリティーを務めるFM NACK5「青春もぎたて朝一番!」とニッポン放送「青春の勲章はくじけない心」に出演することになり、このほど、都内で、収録を行った。 【画像】森田健作のラジオ番組にマッシー・ムラカミがゲスト出演、大谷翔平選手も語る 村上氏は1964年“マッシー・ムラカミ”の愛称でリリーフ投手として活躍。145キロの直球とキレのあるカーブやスクリューボールなどの変化球で知られた。現在は、北海道日本ハムファイターズOB会の幹事長兼監査役を務めており、昨年には、長年の日米交流への貢献が認められ米ワシントンD.C.日米協会の「マーシャル・グリーン賞」を受賞した。 村上氏は62年に南海ホークス（現ソフトバンク）に入団し、20歳の時に「野球留学」と言う形で渡米した。森田から「中学生の頃だったと思うけど、新聞の記事で村上さんの活躍を読んだことがあって、その記事を今でも覚えているんですよ」というと、村上氏は「実は、プロ野球には全く興味がなかったのですが、実家（山梨県大月市）で夏休みを過ごしていたところに鶴岡監督がやってきて…。最初はお誘いをお断りしたのですが、『南海に入ったらアメリカに行かせてやるぞ』って言われて、その言葉にグラッときたんですね」。 　大リーグに対する知識はなかったが、米国への憧れは強かったと言う。 　64年2月、サンフランシスコ・ジャイアンツへの「野球留学」が決まり渡米した。「同じピッチャーの中には僕よりも上の選手が多かったので、選ばれることはないと思っていたが、いきなりメジャー昇格が告げられたんです」。 メジャー初登板は64年9月1日。相手はニューヨーク・メッツ。8回の裏。4対0でジャイアンツは負けていたが、その場面で急きょ、登板を告げられたと言う。「ブルペンのドアを開けると、スタンドは4万人の大観衆のどよめきだったんです。さすがに緊張しました。そこで『上を向いて歩こう』をハミングしながらマウンドに向かったんですよ」。 　村上氏の初登板は打者4人に対して無失点。アジア人初のメジャーリーガーが誕生した瞬間だったが「その場に日本のマスコミは誰1人、いませんでした」。 　それから60年。今や活躍する日本人選手は多いが、中でも大谷翔平選手の活躍は目を見張るものがある。 　「彼は日本ハム時代から実に可愛い子でしたね、礼儀正しくっていい子でしたよ。ですから彼の活躍は本当にうれしく誇りに思う。日本も少子化で子どもも少なくなってきているんだけど、野球離れも実は多いんです。ですから、ここで全国の子どもたちが大谷君の活躍を見て、僕も大谷選手のようになりたいなとか、野球は面白いなって思ってくれるんじゃないかって期待しているんですよ」。 　さらに「来年はね、二刀流をやったら、今期ほどの打撃は難しくなります。やはりピッチャーの疲れというのはバッターとは全然、違いますから…。それに、次に肘を痛めたら今度はピッチャーを続けられなくなりますから、とにかく無理はしないで欲しいと言う以外ないですね。いずれにしても、僕自身としては10勝出来たらいいと思いますけどね」と話した。 　FM NACK5は13日と20日、ニッポン放送は28日の放送。