天皇賞・秋の1週前追い切りを行うソールオリエンスと横山武史騎手＝美浦トレセン（撮影・菅原和彦）

《美浦》宝塚記念2着以来のソールオリエンス（手塚、牡4）は、横山武史騎手が手綱を取りWコースで5ハロン67秒0－10秒9と鋭い切れ味を発揮。直線で一杯に追われると、併せたベストフィーリング（3勝）をあっさりかわして3馬身先着した。手塚調教師は「全体時計はそこまでですが、最後を伸ばしました。いい意味で宝塚記念と変わりません。多少はプラス体重で出られそうです」とOKサインを出した。 札幌記念快勝のノースブリッジ（奥村武、牡6）はWコースで直線強めに追われて1ハロン11秒2（6ハロン81秒6）をマーク。僚馬を1馬身突き放した。岩田康騎手は「1週前としてはいい感じ。直線でバランスよく走れているのがよかった」と好感触。 毎日王冠2着のホウオウビスケッツ（奥村武、牡4）は、Wコースを単走。6ハロン89秒1－12秒3（馬なり）とリズム重視の調整を行った。初コンタクトの岩田望騎手は「強めをやらなくても感触はいいですね。乗りやすくて操縦性の高い馬だと感じました。イメージ通りです」と手応えをつかんだ様子だ。 堀厩舎2頭は美浦Wコースで併せ馬。追走した内タスティエーラ（牡4）が5ハロン64秒7─11秒0で半馬身先着。先行した外ダノンベルーガ（牡5）は5ハロン65秒1─11秒1だった。堀調教師はタスティについて「馬体を併せるとハミを取って、抜け出してからも手応えがあるぶんだけ伸びていた。息が悪いところはこのひと追いで整ってくれば」、ダノンについては「まだ重い感じで反応が鈍い。ブリンカーを着用したが、自分から行く感じではなく促しながら。息も荒く仕上がりが遅れている印象」とコメントした。 新潟記念3着のキングズパレスはWコース6ハロン81秒9─11秒4で一杯に追われ、ラストドラフト（OP）と併入。「十分な負荷がかけられた。帰厩後は若干緩さもあったが、これで来週やればちょうど良くなると思う。来週はシュタルケ騎手に乗ってもらう予定」と斎藤助手。