【Mリーグ】パイレーツがリーグ史上初2度目のV 全シリーズ1位の完全優勝も史上初
麻雀のプロリーグ「Mリーグ」の2023―24シーズン・ファイナルシリーズ最終節が17日に行われ、U―NEXTパイレーツが史上初となる2度目の優勝を決めた。レギュラーシーズン、セミファイナルシリーズをともに1位で通過する“完全優勝”も史上初で、「圧倒的に勝つ」をスローガンに掲げる海賊軍団が2019―20シーズン以来4年ぶりの優勝シャーレと賞金5000万円を手にした。 恐るべき海賊軍団が、今期のMリーグのすべてをさらっていった。レギュラーシーズンを史上最高得点の+887・6ポイントで通過したパイレーツは、続くセミファイナルで一時首位の座を譲るも最終節で1位に返り咲き。ファイナルでも順調に勝ち星を重ね、2位に大差をつけて圧倒的な優勝を飾った。 レギュラーシーズンでMVP(個人成績1位)を獲得した鈴木優は、昨年12月1日から25日にかけてリーグ新記録となる個人5連続トップを達成するなど27戦11勝と大活躍。優と「UKコンビ」を組む仲林圭も26戦10勝(個人成績4位)と好調をキープした。 紅一点の“女海賊”瑞原明奈は3シーズン連続でMVP争いを演じ、21戦8勝で個人成績3位に食い込んだ。“船長”の小林剛は22戦5勝(個人成績30位)とレギュラーシーズンで苦戦したが、ファイナルシリーズで4戦2勝と復調。ここぞの場面での強さを見せた。 木下尚監督が掲げたスローガン「圧倒的に勝つ」を体現してみせた今シーズン。まさに圧倒的な推進力でライバルの8チームを蹴散らし、歴史に残る航海を終えた。 ◆U―NEXTパイレーツ デジタルコンテンツ配信のU―NEXTをオーナー企業とし、Mリーグ創設年の2018年から参加。現メンバーは小林剛(48)、19年入団の瑞原明奈(37)、22年入団の鈴木優(42)と仲林圭(38)の4人。6年間のチーム成績は5→1→7→6→5→1位。 ■6年目で史上初「役満ゼロ」 〇…今シーズンは、Mリーグ創設から6年目で初めて年間通して役満が出現しなかった。24年1月22日には松ヶ瀬隆弥(風林火山)が「緑一色」を、同3月29日には堀慎吾(サクラナイツ)が「小四喜・字一色」のダブル役満をテンパイするなど“あと1牌”に迫る場面は多くあったが、いずれも成就しなかった。昨期までの5シーズンで役満が生まれたのは合計21回。
報知新聞社