SMILE―UP.東山社長 性加害問題の今後「期限は決めずに窓口は開けておきたい」「僕の反省点」も
SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)の東山紀之社長が29日、TBS系「報道の日」にVTR出演。旧ジャニーズ事務所創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題について語った。 「報道の日」は、その年に国内外で起きたニュース、スポーツの出来事の振り返る同局特別報道番組で、今年のテーマは、同局開局70周年にちなみ「“テレビ報道70年”8つの禁断ニュース」。2020年代の禁断のニュースとして「ジャニー氏性加害問題」を取り上げ、番組MCのフリーアナウンサーの膳場貴子が「今回、私たちはブラックボックスと批判されている被害者への補償について、東山紀之社長を独自取材しました」と、東山氏へのインタビューを放送した。 インタビューで、東山氏は、膳場アナの「あらためてこの1年間、性加害問題と向き合ってきて、どういったことが浮かび上がってきましたか?」という問いに、「探りながらやっているというのが正直なところです。補償をさせていただいた方が500人を超えるということなので、その人数だけ考えますと大変重要で重大で根が深いものだなと」と話した。 また、ジャニー氏による性加害について「噂として聞いていた」と発言している東山氏に、膳場アナが「合宿所への出入りもされている東山さんが、人から聞いた噂でとどめられていたこと自体が凄く不思議で」と聞くと、「それが僕の反省点ですね、今となっては」と言い、膳場アナの「私は今、9歳の女の子を育てているんですけれども、性被害に遭ったら本当にもうつらいなと思って。ショッキングじゃないですか、内容的に。それでも確かめようっていう気持ちにはならなかったんですか」には、「年功序列っていうのが大変厳しい世界でしたので、僕自身も忙しかったということと、若かったということで、芸能界ってやはりいろんな噂がありますよね。それを1つ1つ検証するっていう作業もなかなかできないとは思うんですね」と話した。 膳場アナの「ジャニー氏の性加害について、今あらためて思うところを伺いたいんですけれども」には、「やはり生前になぜ止められなかったのかということですね。あの時にきちっと向き合っていたら、被害を受けた方はもっと少なかったのかなという気持ちはありますね」と答え、今後の被害者への対応について「期限は決めずに窓口はしっかり開けておきたいなと思います。廃業のことは今、考えてはおりません。精神的なケアが必要な方には、やっぱりその窓口がないといけないですし、誹謗中傷に対しても窓口がありますので、これがゴールというのは一切決めてないですね」と話した。 故ジャニー喜多川氏による性加害を巡る一連の問題は、昨年3月に英BBCのドキュメンタリー番組で取り上げられ、4月に元ジャニーズJr.で歌手のカウアン・オカモトが会見で性被害を受けたと主張したことで大きな注目が集まった。「外部専門家による再発防止特別チーム」が同年8月に発表した調査報告書で「長期間にわたって性加害が繰り返されていた」と認定された。 この日の番組では、性被害を受けた複数の元ジャニーズJr.のインタビューなども放送された。