アプローチイップスを経験した後藤悠斗プロ絶賛! 「『TKシリーズ』ならダフリたくてもダフレない」
ウェッジの名器といえば、『MT-28』が挙げられる。2002年に発売されたモデルだが、JGTOの使用率1位を獲得している。そんな『MT-28』を生んだフォーティーンから「世の中のザックリを撲滅させる」がコンセプトのウェッジ『TK-53』『TK-59』が発売された。その性能をみんなのゴルフダイジェストの「100切り」連載を担当する後藤悠斗プロが試打。インプレッションを紹介しよう。 「TK-53」「TK-59」の“顔”“フェース面”など詳細を写真で見る
ハンドファーストで構えて鋭角な入射角でもザックリしない構造
フォーティーン『TK-53』、『TK-59』は21年3月に発売された『TK-40』の後継モデル。同社によると「『TK-40』は今回の2本と同じく「ザックリを撲滅させる」がコンセプトで、ロフト角が57度のモデルでした。おかげさまで、売れ行き好調でサーバがダウンしたほどです。もともとはクラブ対抗戦に出るほどの腕前のゴルファーが、ザックリで悩んでいて、イップス気味になったので、そのようなプレーヤーでも安心して使えるウェッジをということで開発しました」という。 『TK-53』、『TK-59』はその名のとおり、前者がロフト角53度、後者がロフト角59度のウェッジ。この一見中途半端なロフト設定にも訳がある。 「アマチュアゴルファーのウェッジミスというと、『ザックリ』か『トップ』なのですが、『トップ』のミスを嫌いハンドファーストに構えて打つ人が『ザックリ』したり、『ザックリ』が怖くてボールを直に拾おうとして『トップ』したり、という負の連鎖があります。そこで、打ち方をひとつにして、アイアンと同じくハンドファーストに構えることを前提にしました。よって53度や59度ですが、実際にはもっと立ったロフトでインパクトを迎えます」 「また、ウェッジワークが上手いゴルファーは、ウェッジのバウンスを上手く使って、ボール手前からソール面を地面にうまく当て、ソールを滑らせるのですが、ミスが多い人はそれができないということもわかっています。そうであるなら、とにかくザックリに強いソール形状の開発が急務と思い、『Tankソール』の開発に行きつきました。大きく丸く膨らんだソール形状で、リーディングエッジが地面に刺さるザックリの原因を防いでくれます。ちなみに、なぜ『Tank』かというと、『いかなるライでも突き進んでいける戦車のように前進する』からです」
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