絶好調の阪神・森下翔太に他球団が驚き 「スイング軌道が以前とまったく違う」
連覇へのカギを握る背番号1
約2週間の調整期間を経て一軍に復帰すると、後半戦から打棒が爆発する。7月26日の中日戦(甲子園)で7回二死一、二塁の好機に藤嶋健人の変化球を左翼席に運ぶ3ラン。27、28日の同戦は猛打賞と広角に安打を量産した。同一カード3連勝を飾った30日からの巨人3連戦(甲子園)でも、バットが振れていた。1戦目は3点リードの8回に平内龍太の直球を振り抜き、左中間最深部に8号ソロ。2戦目は平内との再戦が波紋を呼んだ。 4点リードの7回二死二、三塁。初球に頭部付近の直球をよけて倒れ込んだ森下はマウンドに厳しい視線を送ると、平内も険しい表情を浮かべた。2球目に再び内角高めを突かれ、上半身でのけぞると甲子園が騒然とした雰囲気に。だが、森下は冷静だった。4球目のスプリットを三遊間に叩きつけると、一塁を全速力で駆け抜けて適時内野安打に。雄叫びを上げ、ベンチも大盛り上がりだった。3戦目も4点リードの6回一死二塁で左腕・中川皓太の直球を左前にはじき返す7試合連続適時打。森下の活躍で3試合計23得点を奪い、山崎伊織、グリフィン、戸郷翔征と難敵の先発陣に土をつけた。 一流と呼ばれる強打者は夏場に強い。森下は昨季6月までノーアーチだったが、7月以降に10本塁打をマークしている。今年も勝負の夏場で好調をキープできるか。球団史上初のリーグ連覇に向け、真価が問われる。 写真=BBM
週刊ベースボール