松本人志の帰還で周囲が危惧する“批判の急先鋒”中田カウス、西川のりおら「先輩芸人との関係性」
『ダウンタウン』松本人志が帰ってくる――。 今年3月、一連の文春報道で名誉を傷つけられたとして週刊文春を発行する文藝春秋などに計5億5000万円の損害賠償を求めて提訴していた松本が、11月8日に突如訴訟を取り下げた。 【画像】やばい…松本人志「ミニスカ美女との乱痴気不倫飲み会写真」を独占入手! 松本側は声明で 《強制性の有無を直接に示す物的証拠はないことを確認いたしました》 と強調しつつも、告発女性を念頭に 《参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます》 と謝罪した。 ◆相方の浜田と劇場から 一方の文春側は竹田聖編集長の名で 《原告代理人から、心を痛められた方々に対するお詫びを公表したいとの連絡があり、女性らと協議のうえ、被告として取下げに同意することにしました》 と公表した。 松本が所属する吉本興業は“今後”についてこう記した。 「松本人志の活動再開につきましては、関係各所と相談の上、決まり次第、お知らせさせていただきます」 文面から察するに、復帰できるかどうかではなく、活動再開は既定路線で、その“場所”を決める段階に来ている印象を受ける。これにスポーツ紙芸能担当記者は驚く。 「“性加害”というシリアスな問題にもかかわらず、ここまで復帰を匂わせるのは異例。松本人志という“強烈な個”を世間が求めるだろうと踏んでいるのではないでしょうか」 復帰の場については、11月10日付のスポーツニッポンで吉本興業が管轄する劇場で相方の浜田雅功と『ダウンタウン』で登場するといった報道もあった。ただし、松本という“強烈な個”が再び吉本に君臨するとなると、ハレーションも大きそうだ。 一連の騒動が起きた時、関西の古参芸人・西川のりおはラジオ番組で 「本当に自分に(問題が)なかったら休業することはないと思う」 と述べ、松本を擁護する芸人仲間に 「内側からコメントするのは、止めたほうがいい」 とピシャリ。松本に記者会見を開くよう提案した。 同じく、関西の大物芸人で、吉本内で大きな影響力を持つとされる中田カウスは4月、フライデーの直撃取材に 「お客を大事にせなあかん、という芸人の意識があったらそういう気分にならへん」 と断罪。“ダウンタウン育ての親”と言われる前社長・大﨑洋氏に対しても 「僕の57年の吉本芸人生活の中で一番の大きな失敗は、大﨑を社長にしたことや」 と言い切った。 ◆サプライズ感が 「のりお師匠もカウス師匠も公に松本批判をしている手前、そう簡単に『おかえり』と言えるかどうか。松本さんも松本さんで『ご迷惑をおかけしました』と謝罪するタイプではないですからね。ただ、吉本の伝統として、何かやらかしたら先輩から厳しいことを言われるのは当たり前ですし、松本さんもどこか“仕方ない”と思っているところはあるのでは。吉本というところは“芸人”という、ある種“強烈な個性の個人商店”の集まりですから、“あそこはあそこ、うちはうち”という大人の対応をするでしょうね」(お笑い関係者) カリスマ芸人の“帰還”は吉本内だけでなく、テレビ界にも大きな影響力を及ぼす。騒動初期から現場のプロデューサーやディレクターの間では 「数字の面でも松本さんに帰って来てほしい」 と待望論があった。特にМ-1や『キングオブコント』、『THE SECOND』などの賞レースでは松本不在の影響は大きく、出場芸人は 「松本さんに評価されたかった」 の声多数。視聴者からも“松本ロス”を嘆く意見が相次いだ。 「松本さんの性格からして、審査員への復帰は細心の注意を払うはずです。下手にサプライズ感を出すと、コンテスト優勝者よりも自分が目立ってしまい、翌日のネットニュースは松本さん一色になってしまう。後輩芸人のことを思えば、落ち着いたタイミングとなるでしょう」(テレビ局関係者) 松本不在の間、お笑い界では「千鳥」や「かまいたち」「ダイアン」「霜降り明星」ら若手が台頭。特に千鳥の大悟は〝ポスト松本〟の呼び声も高かったが、実情は 「不在の間、松本さんの席を守っていたという感覚。王が“帰還”すればすぐに席を譲るでしょう」(前出お笑い関係者) という。 結局のところ、お笑い界は今も松本人志を中心に回っているのかもしれない――。
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