「年金が月13万。少しでも貯蓄したいがこれ以上どこを削れば…」「年金生活に入っても生活レベルが落とせず大赤字」FP横山光昭がアドバイス
物価やエネルギー価格の高騰は収まる気配がなく、円安はさらに進むばかり……。社会保障費の削減というニュースも伝わってきて、景気の悪い話題は尽きませんが、お金の多い少ないで一喜一憂するのは、もう終わりにしたいと思いませんか。物価高の打撃から浪費グセまで、家計の悩みを一挙公開。さらに、お金のプロ・横山光昭さんが読者4人の家計簿を診断し、収支改善のポイントを伝授します(イラスト◎古谷充子 構成◎山田真理) Aさんの家計簿「どこを削れば…?」 * * * * * * * ◆家計簿をプロが診断&アドバイス(Aさんのケース) ●Aさん(三重県在住) 【家族構成】 本人73歳(年金受給者) 【手取り世帯月収】 13万円(遺族年金+国民年金) 【手取り世帯年収】 156万円 【貯蓄】 100万円 ●お金の悩み 遺族年金と国民年金を合わせても収入は月13万円で、収支はほぼトントン。 貯蓄が少ないのも悩みです。 自分なりに固定費を見直したり日々節約したりしているので、これ以上どこを削ればいいのでしょうか
◆貯蓄が少ない場合の収支改善ポイント 夫を亡くして一人暮らしのAさんの家計簿を見ていきましょう。収入の少なさを気にしていますが、アンケートによれば、電気やガスをこまめに消したり、免許を返納してシニア割引のバスを利用したり、保険を見直したり……数々の工夫のおかげで、家計収支はほぼトントン。お金の使い方に関してはほとんど問題ありません。 ただ、ご本人もおっしゃるように貯蓄が少ないのが心配ですね。医療・介護費のほか、エアコンや冷蔵庫などが壊れた時に10万円単位の出費があれば、すぐに底をついてしまいます。 【交際費・ミニアドバイス】 娯楽に関する費目(被服費・交際費・教養娯楽費)を合わせて予算を決めると、節約がストレスになりにくい。洋服を多く買った月は友人とのランチを控えるなど、柔軟に対応しましょう もう少し削るとするなら、被服費、交際費、教養娯楽費。趣味や楽しみを我慢しすぎるのは良くないので、上記のアドバイスをもとに3項目合わせた予算を決めてみましょう。トータル2万円に抑えれば、年間12万円の蓄えができます。無理のない範囲で試してみてください。
【関連記事】
- 物価高騰で食費が家計を圧迫。6割強が家計の収支に不満「夫が節約に協力しない」「空き家になった遠方の実家の維持費が負担」【家計の悩みアンケート】
- 「老後資金がゼロ。息子家族への援助もやめられず…」「老後資金は確保済みだが毎月の赤字が心配」FP横山光昭がアドバイス
- 簡単便利!LINEの公式サービス5つ。レシート撮影で家計管理やご近所店舗の値段比較、自宅からオンライン診療も!
- 90歳、月10万円で都営住宅ひとり暮らし家計の内訳大公開。独自の「ざっくり家計管理法」でケチケチ節約はしていません【2023年上半期BEST10】
- おひとり様シニアの生活費。築50年、家賃3万5000円。家が倒れるのが先か、私が倒れるのが先か。月14万で、ボランティアを生きがいに