ダッジ初の量産EV「チャージャー」 年内に受注開始へ 新プロトタイプ公開
ダッジが電動マッスルカー発売へ
米国の自動車ブランドであるダッジは、同社初の量産型EVとして、新型チャージャー・デイトナSRTのプロトタイプを公開した。2024年後半に発売予定で、「電動マッスルの未来」を標榜する。 【写真】ダッジもまさかの電動化!未来のマッスルカー【チャージャー・デイトナSRTを写真で見る】 (18枚) ダッジのSNS公式アカウントでは、2022年8月公開のコンセプトカーと非常によく似た車両が掲載されている。カーボンファイバー製インテーク、イルミネーション付きフロントグリル、三角形のロゴなどが確認できる。 また、新デザインのアルミホイールやフラッシュ式ドアハンドルも採用されているようだ。 チャージャー・デイトナSRTコンセプトでは、「バンシー」と呼ばれる新しいパワートレインを特徴としており、従来のヘミ、ヘルキャット、レッドアイと並ぶ新時代のアイコンとなる。 800Vの充電システムと四輪駆動方式を採用し、「すべての主要性能指標」においてヘルキャットよりも速いとされる。性能の詳細は明らかではないが、ダッジによると、1970年にナスカーで初めて320km/h(時速200マイル)を記録したチャージャー・デイトナにインスパイアされたという。 機械式の多段変速機や、加速性能を最大限に発揮する「パワーショット」ボタンなど、パフォーマンスブランドらしい機能が備わっている。
V8並みの「排気音」も実装?
コンセプトカーでは「フラッツォニック・チャンバー・エグゾースト」と呼ばれる排気システムが装備されており、EVでありながら126dBのサウンド(チャージャーSRTヘルキャットのV8エンジンに匹敵)を発するという。 また、全体的なデザインは既存のチャージャーに似ているが、専用のウィングとボンネットによって空力性能が改善されているという。 内装としては、12.3インチのスクリーンと16インチの曲面インストゥルメント・クラスター、8.3インチのヘッドアップディスプレイ、アンビエントライトが装備される。フラットに格納できるリアシートや広い収納スペースなど、速さだけでなく実用性も兼ね備えているという。 ダッジのティム・クニスキスCEOはこう語る。「チャージャー・デイトナSRTコンセプトは、ショーのためにサーキットを走るだけではありません。製品サイクルに関しては、ダーウィンをも凌駕しています。チャージャー・デイトナは、ダッジの方向性を定義するだけでなく、米国のマッスルカーを再定義するでしょう」
ジャック・ウォリック(執筆) 林汰久也(翻訳)