コーンズが18台限定のベントレー「CORNES 60th Edition」を発表! フライングBを日本に紹介して60年、純ICEモデル最後の特別な「GT/GTC/フライングスパー」とは
あえて物理スイッチを残すベントレーの見識
今回の特別限定モデル「CORNES 60th Edition」は快適性とウェルビーイングを重視したアズールのデリバティブとSデリバティブのスポーティなイメージ、さらに思いも寄らない鮮やかな差し色を組み合わせた限定車らしい魅力的なモデルである。 さらに、昨今大きなモニターですべてをコントロールするようなモデルが増えているが、ベントレーは伝統的な物理スイッチを残しており、一巡してその手触りや肌触りの良さを再認識する「デジタルデトックス」的な動きも顧客の中に出てきているという。 土田マネージャーはベントレーにもBEVの時代が確実に来るということを前提に、BEVモデルが来る前に新規の顧客にベントレーの歴史を重ねてきたエンジンの良さや、伝統的なインテリア、そしてベントレーはどのようなブランドであるかをこのモデルでぜひ知ってほしいと語る。流行り廃りではなく良いものを求めている顧客には、この集大成というべき成熟したエンジンとインテリアを擁する「CORNES 60th Edition」はオススメなのではないだろうか。
AMWノミカタ
取材の帰りの芝公園のカーコーティングショップの店先でピカピカに磨かれた2世代目のコンチネンタルGTを見た。このクルマが発表されたのは2010年になるが、時代遅れ感は皆無でいまだに輝きを放つモデルだった。ベントレーはよく「時代を超越した美しさ」という表現をするが、今回の「CORNES 60th Edition」で販売される「GT/GTC」、「フライングスパー」も今後永くその気品と力強さと美しさを放ち続けるモデルなのだろうと感じた。 また、先日、ちょうど100年前に製造された3LモデルやW.O.ベントレーが最後に手がけた8Lモデルに触れる機会があった。印象的だったのはエンジンの放つ力強いサウンドとスポーツカー然とした佇まいだった。BEVの時代になるとおそらくこんな身体の奥で感じる感覚は味わえなくなるのかもしれない。 V8エンジンを搭載した「CORNES 60th Edition」はベントレーのエンジン車の最後を飾るにふさわしい伝統を継承し、人の感性を刺激するエモーショナルなモデルである。BEVベントレーが登場する前に味わってみてはいかがだろうか。
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