中国共産党 前司法相の党籍剥奪を決定…“重大な規律違反と法律違反”
中国共産党は7日、重大な規律違反と法律違反があったとして、唐一軍前司法相の党籍を剥奪すると決定しました。 中国国営メディアによりますと、汚職や腐敗の摘発を担当する中国共産党中央規律検査委員会などは7日、唐一軍前司法相の党籍を剥奪し、公職を解く処分を決めたと発表しました。 発表によりますと唐氏は自らの立場を利用し、幹部の任用や企業経営などに関し巨額の財物を受け取っていたほか、長年にわたり宴会の招待などを受けていたということです。 そのうえで、唐氏が違法に得た所得を没収し、検察機関に送致することを決めたと明らかにしました。 唐氏は習近平国家主席がトップを務めた浙江省での勤務が長く、その後は去年1月までおよそ3年間司法相を務めたほか、江西省の政治協商会議の主席にも選ばれるなど要職を務めてきました。 習近平指導部は汚職を撲滅する「反腐敗運動」を強化していて、現職閣僚や閣僚経験者が相次いで調査の対象となる異例の事態となっています。