ロッテ・菊地 飛躍の3年目へ目標は「50試合以上登板&防御率0点台」
プロ2年目だった昨季、ロッテの中継ぎとしてブレークした菊地吏玖投手(24)が飛躍の一年を誓う。勝負の3年目。今季は50試合以上の登板をノルマに掲げ「防御率は0点台。勝ちパターンで投げられるように、(ベンチから)行けと言われたところで行く」と大きな目標も掲げた。 北海道苫小牧市出身。小学時代は拓勇ファイターズでプレーし、6年生で学童野球の甲子園「マクドナルド杯」に出場。中学は苫小牧中央ポニーでジャイアンツカップも経験した。札幌大谷、専大を経て、ドラフト1位でプロ入りも1年目の23年はフォームを崩し、1試合登板に終わった。そんな中、日本ハム投手コーチ時代に日本一となったロッテ・吉井監督からのアドバイスが功を奏した。「フォークが使えるようになって自信を持って投げられるようになった」と昨夏以降に才能が一気に開花し、20試合に登板し防御率2・25をマークした。 昨年12月には故郷・苫小牧で地元の少年野球チームを対象に野球教室も実施。北海道への思いは強い。「ご飯はおいしいし、夏は過ごしやすい。今の時季の東京は寒いだけ。雪ないと、冬の感じがない」と道産子魂は健在で、グラブには北海道の刺しゅうも入れる。 少年時代の憧れは日本ハムのダルビッシュだったが、プロ野球選手となった今は憧れのチームを相手にマウンドに上がる。「日本ハム打線は勢いをつけると止まらない。レイエス選手を中心に爆発力がある」。エスコンで快投し、北海道の野球ファンにも「菊地」の名前を売っていく。(横市 勇)