今こそ黄金期を築いた「落合ノック」!?ドラゴンズは猛練習で強くなれるのかを徹底分析
甘えを削ぎ落とす
一方、荒木雅博さんは「僕はこのBクラスの97年と2001年、弱いチームで出場機会を与えられただけなのに、自分で掴んだと勘違いしてプロ野球をなめてました」とのこと。 2002年、2割5分9厘。2003年、2割3分7厘。盗塁はいずれの年も16個。後に盗塁王になる選手からすると物足りない成績。 印象の薄いセカンドだった荒木さんは「落合ノック」に志願しました。 「あれがなければ今の僕はありません」と荒木さん。 それまで中日の特守はおよそ30分。しかし「落合ノック」は30分経っても1時間を過ぎても終わらず。すると汗が出なくなって思考も停止するんだとか。 荒木さんは「確かに技術も体力もアップしましたが、一番大きかったのは甘えを削ぎ落としたことです。落合ノックは禊だったんです」と振り返ります。
中日に猛練習が必要な時
森野将彦さんは2005年の秋に「落合ノック」を受けて失神しました。今でいう脱水症状のような状態。 森野さんは「あのノックで一皮剥けた。これだけやって来年も一緒じゃイヤだ。絶対立浪さんからレギュラーを取るんだと思えた。もう引き返せないという思いになったのは初めてでした」と回想。 「落合ノック」でレベルアップした井端さん、荒木さん、森野さん。3人とも一定以上の成績を残し、かつ自分から求めていきました。 現在の中日は、猛練習で強くなるのでしょうか? 若狭「今は黄金期到来の夜明け前ぐらいです。だから今の選手たちが来年、再来年ともう一伸びした上で、猛練習を課すことが効果的なのではないかと思っています」 先過ぎてファンは我慢できない?若狭は割と長い目で見ているようです。 (尾関)