今こそ黄金期を築いた「落合ノック」!?ドラゴンズは猛練習で強くなれるのかを徹底分析
アジア予選での収穫
晴れて日本代表というトップチームに入りましたが、井端さんが強く感じたことは「ショートで出られない悔しさ」だったそうです。 当時の日本代表のショートは後にメジャーへ行った埼玉西武ライオンズの松井稼頭央さん。セカンドには、セ・リーグで一番ショートの上手い東京ヤクルトスワローズの宮本慎也さんをわざわざセカンドに回していました。 とにかく松井さんと宮本さんを守備で抜かないことには、侍ジャパンのユニフォームを着てショートで出ることは一生ないと思ったんだとか。 「この思いをしたことが、アジア予選での一番の収穫です。名古屋では認められていましたが上には上がいる、こんなんじゃダメだと思いました」と井端さんがコメント。 2003年オフはとことん守備を鍛えようと、アジア予選終了後は名古屋に帰らず、すぐに沖縄のキャンプに合流したそうです。そこに待ち受けていたのが、あの「落合ノック」でした。
自分自身に誓う
「守備を鍛えるんだと自分自身に誓っていたので、あの落合ノックは自分から受けに行ったようなもの。自分が上手くなるための練習ですからやめようとかしんどいとかは思いませんでした」と語る井端さん。 続けて「落合監督にとって僕はいい餌食でしたね。でも不思議なことに、あの落合ノックは守備だけじゃなくバッティングも良くなるんですよ」と笑ったそうです。 2011年、落合監督自身がCBCテレビの優勝特番で「落合ノック」について語ったところによると、最初はアライバのふたりに可能性を特に感じることはなかったそうです。単にコーチ推薦でノックをしてみたとか。 「やってみたら食いついてきた。他のやつらは嫌々やる。嫌々やるやつに何も俺がノックをやる必要ないだろう。でも、上手くなりたい奴にはいくらでも手を貸してやる」というのが当時の落合さんの弁。 あの時「落合ノック」を受けた井端さんは侍ジャパンクラスの選手でした。 若狭「3年連続で規定打席に到達し、日本代表に選ばれ、さらに上を目指して自ら猛練習を望んでやる選手が、今のドラゴンズに果たしているだろうか?」