深夜にこっそり夜食を…?動物園のパンダの「もぐもぐする姿」がカメラにばっちり収まった瞬間
トレーニングにはリンゴ!
このころは、リンゴよりニンジンが好きだったタンタン。トレーニングのごほうびも、ニンジンに変えたりするのでしょうか? 「ニンジンはトレーニングには使いづらいので、ご褒美にはしませんよ。早く食べられるものでないと、次の動作へのレスポンスが遅くなってしまうためです」(梅元さん)。なるほど、ニンジンは食べるのに時間がかかってしまうのですね。 その点、リンゴはニンジンよりもやわらかく、小さく切る事ができるため、早く食べられてとてもトレーニングに向いているのだそう。とても優秀な強化子(ごほうび)なのですね。
休園日のお嬢様
気候が良く、晴れた休園日には、お庭パトロールを楽しんでいたタンタン。休園日のお世話を主に担当している吉田さんに、その様子を聞きました。 タンタンは、扉を開けてもすぐに外へは出ず。「少し通路で休憩をしてから、外に出ていきますね」と、吉田さん。日の光と風が通る通路で少しのんびりしてから、外の見回りに出るのがお嬢様のルーティンのようです。 外ではどういう風に過ごしているのかうかがうと「のんびりと過ごしていますよ」と話す、吉田さん。風や何かのニオイを感じながらごはんを食べたり、お気に入りの石にもたれたりして、心のままに過ごしていました。 だいたいどのくらい、外にいるのかをうかがうと「10分くらいしたら、自分から通路に戻って来ますよ」(吉田さん)。 以前、休園日に外との出入りを自由にしていたときも、よく、飼育員さんたちの気配がする通路にいたとうかがいました。タンタンがゆっくりできるように、飼育員さんはなるべく気配を消していたということも……。でも結局、飼育員さんたちの近くが安心するのかもしれませんね。
昼間はゴロゴロ
引き続き、お嬢様の日常をご紹介したのが、連載80回目(https://gendai.media/articles/-/96026)。観覧中止の日々が続く中、ついつい考えてしまうのが「いまごろ何をしているのかな……」ということでした。 気になる生活パターンについて、梅元さんは「タンタン次第なので、特に時間は決めていませんが、午前中に健診とトレーニングをすることが多いですね。あとは10時頃から15時頃まで、もっぱら寝ているか、ゴロゴロしています」 よく寝ているようですが、ごはんもしっかりと食べているのでしょうか。「夕方ごろからは、お腹も空いてくるのか、動き出して食事をする事が多いですね」と、梅元さん。 パンダは1日のうち14時間から16時間ほどを食事に費やすと言われています。1回の食事はだいたい30分から1時間。食べて寝ることを繰り返します。 タンタンの夜の行動は、寝室と屋内運動場のカメラでバッチリ録画されています。夜にモリモリごはんを食べる姿は、公式ツイッターの「#深夜パンダ館」にもアップ。油断していると全部見られていますよ、お嬢様。