雅子さまの英語は「信じられないほど流暢」と英国外交官のお墨付き!そして愛子さまも...【ジャーナリストが振り返る天皇皇后両陛下の訪英③】
まるで映画のワンシーンのような華麗なパレード、豪華な宮殿での晩餐会……。6月22日から29日にかけて、天皇陛下と雅子さまは英国に国賓として公式訪問をされました。お二人は英国王室や国民からのあたたかい歓迎を受け、式典や晩餐会へのご出席をはじめ、さまざまな施設に足を運び友好親善を深められました。多くの行事や施設訪問で交流した人たちは、雅子さまの語学力の素晴らしさに驚かれたといいます。英国人から見た雅子さまの魅力とは? 皇室を長く担当し取材を重ねてきた毎日新聞客員編集委員でジャーナリストの大久保和夫さんに伺いました。 【写真】なんて愛らしい……!5歳のころの雅子さまのお姿
英国外交官も驚く雅子さまの「Incredibly fluent English」
――訪英中、雅子さまが王族の方たちと談笑されたり、市民の方々とさかんにやり取りされるお姿が印象的でした。いつもとびきりの微笑みをたたえていらっしゃいましたね。 大久保さん:そうでしたね。随行していた英国の外交官が、雅子さまの英語力は素晴らしい! と感嘆していました。「Empress speaks incredibly fluent English(皇后は圧倒的に流暢な英語を話す)」というのです。 ――英国の上流階級の話し方も身に付けていらっしゃるのでしょうか。 大久保さん:そうなんでしょう。外交官から見ても、「雅子さまの英語は完璧」と言うのですから。
アメリカ・ニューヨークとボストン暮らしで磨かれた語学力
大久保さん:雅子さまは外交官だった父の転勤に伴い、一家でアメリカ・ニューヨークに移られたのが4歳半のころ。地元の子どもたちと一緒に幼稚園から小学校にあがったんですよ。8歳のころに帰国して、田園調布雙葉小学校から中学、高校に進まれました。 高校1年に進まれたばかりの7月には、再び父の転勤でアメリカ・ボストンへ。マサチューセッツ州ベルモント・ハイスクールに編入されてハイスクール生活を送られたのちに、ハーバード大学経済学部に進学されました。22歳でハーバード大学をご卒業されて帰国。4月に東京大学法学部3年に学士入学されましたが、同じ年の10月に外交官試験に合格されたため、東京大学を中退されて外務省に入省されたんです。 外務省在職中に在ロンドン日本大使館外交官補にご就任され、英国オックスフード大学にご留学して2年ほどを英国で過ごされました。そこで英国スタイルの英語にも触れる機会を持たれたのですね。 言葉を覚える幼少のころにニューヨーク、思考力を必要とする言葉を使う青春期にボストンで過ごされたことが、雅子さまの英語力の土台になっていらっしゃるのでしょう。 ――お父さまが外交官でしたから、さまざまな立場の大人と交流する機会も多かったでしょう。その場に応じた言葉づかいも身に付けられたのかもしれませんね。
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