マリノス小池龍太の現在のコンディションは? 完全復活を目ざす右SBが札幌戦で示した存在感
「1ミリもネガティブな要素はない」
[ルヴァン杯準々決勝第1戦]横浜 6-1 札幌/9月4日/ニッパツ三ツ沢球技場 横浜F・マリノスは9月4日、ニッパツ三ツ沢球技場で行なわれたルヴァンカップ準々決勝・第1戦で北海道コンサドーレ札幌と対戦。植中朝日と天野純がともに2ゴールをマークし、水沼宏太にも1発が生まれるなど、札幌から大量6点を奪った横浜が6-1で勝利した。 【画像】植中朝日・天野純がそれぞれ2得点!大量リードで第2戦へ!|ルヴァン杯準々決勝第1戦 横浜 6-1 札幌 この試合では、右SB小池龍太が8月21日の天皇杯ラウンド16のV・ファーレン長崎戦以来となる公式戦のスタメン入りを果たした。 昨年に2度、右膝を負傷し、多くの時間をリハビリに費やしてきた小池龍は、4月7日のJ1第7節・ヴィッセル神戸戦で戦列に復帰。57分から33分間プレーすると、続く同10日の3節・ガンバ大阪戦(延期分)は24分、同13日の8節・湘南ベルマーレ戦は9分と、限られた時間ではあったがピッチに立った。 それ以降は実戦から遠ざかっていたなか、小池龍は天皇杯ラウンド16の長崎戦で今季最長の45分間プレー。そしてルヴァンカップの札幌戦も同じく45分間と、徐々に出場時間を伸ばしている。 そんな小池龍の現在のコンディションはどうなのか。試合後に話を訊くと、次のように答えてくれた。 「(出場時間は)チームの決まりですけど、徐々にクリアする段階にきている。メディカル、監督、スタッフ陣とも話し合いながら進んでいきたい」 札幌戦では、最終ラインから中盤や前線まで顔を出すなど積極的にボールにかかわったり、的確な間合いで相手に寄せてコースを限定する守備を見せるなど、怪我の影響を一切感じさせないプレーを披露。2022年シーズンにベストイレブンに選ばれた実績のある右SBは、前半だけでもさすがの存在感を放った。 「前半は難しい時間もありましたけど、そのなかでどう落ち着かせるかっていうのが僕が出る理由でもある。チームのリズムじゃない時にやり続けられる力とかは、怪我する前から培ってきたものがあって、それを淡々とやった結果、相手が苦しい状況になって点が入ったと思いますし、その力をもう一度見せられたのは良かった」 小池龍が口にしたように、序盤は札幌のハイプレスとマンマークに苦しみ、ペースを握られていた。記者席からは小池龍がパスの出しどころに迷うシーンもあったように見えたが、実際は迷うどころか、それも培ってきた力のひとつだという。 「出しどころに困ったところは一度もなくて、あえてそういうシーンを作るのは駆け引きのひとつです。(守備を)ハマっているように見せて、ハマっていないところが相手にとって一番痒いと思います。自分がどれだけ余裕を持ってプレーできるか。それを今後も続けていかなきゃいけないし、もっと効果的なパスも出せたのかなと」 今後もしばらくは出場時間を調整しながらの起用になるだろうが、完全復活を目ざすトリコロールの背番号13は、最後にこう抱負を語った。 「あと4つ(Jリーグ、ルヴァンカップ、天皇杯、アジア・チャンピオンズリーグ)、自分たちには追うものがある。連戦が続いて日程的に苦しいところもありますけど、そこに対して1ミリもネガティブな要素はないので、自分たちが楽しみながら、ひとつでも多くのタイトルを獲れるように、気持ちを込めて1試合1試合を戦っていきたい」 取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
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