韓国中央選管の期日前投票サーバーを撮影したのは対北諜報業務担当部隊…「金竜顕国防相は『北の不正選挙介入』疑っていた」
【TV朝鮮】(アンカー) 戒厳当日の、依然として容易には解けない疑問は、中央選挙管理委員会を掌握した戒厳軍の正体とその目的です。電算室でサーバーを撮影した軍人は情報司令部所属だということが把握されましたが、ここは北朝鮮に対する諜報(ちょうほう)業務を担当する部隊だといいます。これは何を意味するのか、ユン・ドンビン記者が取材しました。 【時系列で見る】22時29分非常戒厳宣布演説終了→同31分電算室に入る戒厳軍
(記者リポート) 戒厳が宣布されてから5分もたたないうちに、果川の選管に戒厳軍が襲来します。 およそ10分後、大領(大佐に相当)の階級章を着けた将校が2階の統合管制センターに現れ、期日前投票名簿を管理するサーバーをあれこれ調べながら部隊員に写真撮影を指示しています。 国防部(省に相当)は、彼らが「情報司令部所属の兵力」であることを把握しています。 (チョン・ハギュン/国防部報道官) 「情報司の兵力も(選管の)現場にいた状況があり、事実確認中です」 情報司は対北諜報業務を担当する部隊で、北派工作員で構成されたHID(Headquarters of Intelligence Detachment、情報別動隊司令部)やUDU(Underwater Demolition Unit、水中破壊部隊)などの特作部隊を指揮します。 情報司は合同参謀本部(合参)傘下の国防情報本部所属部隊ですが、当の合参議長や情報本部首脳部は当時、投入の事実を知らなかったと伝えられています。 当時の金竜顕(キム・ヨンヒョン)長官が対北諜報部隊を選管に投入したのは、北朝鮮の選挙介入について把握しようとする目的があったのだろう、という解釈が出ています。 金・前長官は、不正選挙疑惑があったので選管に戒厳軍を送った、と主張したことがあります。 韓国軍のある関係者は「防諜(ぼうちょう)司令部が専門性不足を理由にサーバーのコピーや電算名簿の調査には消極的だったから情報司令部を投入した可能性もある」と語りました。 呂寅兄(ヨ・インヒョン)防諜司令官は、当時、部隊員が午前1時以降に出動して選管の近所まで行ったが復帰した、と語りました。TV朝鮮、ユン・ドンビンがお伝えしました。 (2024年12月9日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)