高校生の子どもがいます。高校生でも児童手当が支給されるそうですが、中学卒業で終わった児童手当が自動的に再開されるのですか?
Aさんのひとり娘は現在高校2年生。中学を卒業して児童手当の支給が終わっていましたが、10月から児童手当が拡充され、高校生も受け取れるようになったことを知りました。 「一度終わった児童手当の支給が自動的に再開されるのですか? 」とのご質問です。 ▼「3人目3万円」に思わぬ落とし穴! 2024年12月に前倒しになった「児童手当拡充」の注意点
児童手当とは
児童手当とは、子ども・子育て支援の適切な実施を図るため、父母その他の保護者が子育てについての第一義的責任を有するという基本的認識の下に、家庭等における生活の安定に寄与するとともに、次代の社会を担う児童の健やかな成長に資することを目的とし、児童を養育する人に手当を支給するものです。
どのような人が対象となるの?
受給資格は上記で述べたとおり、児童を養育する人です。具体的には、監護生計要件を満たす父母等や児童が施設に入所している場合は施設の設置者等です。 支給対象は、高校生年代まで(18歳に到達後の最初の年度末まで)の国内に住所を有する児童です。原則として、認定請求をした翌月から支給が開始されます。
いくらもらえるの? もらえる時期は?
支給は偶数月に前月までの2ヶ月分が支払われます。年金と同じ間隔ですが、支給日は各自治体によって異なります。金額は年齢等によって下記の表のとおり異なります。
まず、子どものカウントの仕方ですが、22歳の年度末を子どもと定義しています。 つまり、第3子以降の加算は第1子が22歳の年度末まで受けることが可能です。高校生は、18歳の誕生日後の最初の3月31日までとなっています。 そして、2024年10月までは所得制限がありましたが、これは11月より撤廃され、すべての人が児童手当を受けることができるようになりました。
質問のように一度切れた児童手当をまた受給するには
Aさんの娘さんは高校2年生ですので、昨年度は児童手当を受給していませんね。改めて児童手当を受給するためには再度申請をする必要があります。 また、他の子どもが現在受給している場合であっても、高校生を養育している場合や、22歳までの子どもがいて第3子加算の算定基準を満たしている場合は「額改定の認定請求」が必要となってきます。 所得制限によって受給できてない場合も、高校生だけを養育している場合と同様に新規の申請が必要となりますので、Aさんは申請しなければ児童手当を受給できません。 申請方法や申請時期等は市区町村によって異なりますので、詳しくはお住まいの自治体に問い合わせましょう。