古巣との対戦に闘志を燃やす清水住吉

　J2清水エスパルスのDF住吉ジェラニレショーン（27）が、古巣との対戦で成長した姿を見せる。6日のアウェー水戸戦の結果次第でJ1自動昇格が決まる可能性がある中、4日は一部非公開で調整。住吉にとって、次戦はプロキャリアをスタートしたチームとの一戦で「思い入れのあるクラブ」と静かに闘志を燃やした。 　20年に国士舘大から水戸に加入。かつてのホームだったスタジアムでのプレーは、水戸を退団した21年以来3シーズンぶりで「新しくなった自分を見せたい」と意気込んだ。J1広島から期限付き移籍で清水に加入した今季は、ここまでリーグ戦26試合に出場。主力として最終ラインを支えてきた自信をピッチで体現するつもりだ。 　チームは直近3試合で先制点を献上しているが、2勝1分けと劣勢をはね返してきた。守備陣が最優先するのは6試合ぶりの無失点。頼れるDFリーダーは「何としてもゼロに抑えたい」と口元を引き締める。対する水戸のプレーは、映像を使ったミーティングなどで分析済み。「若い選手が怖いもの知らずでくる（イメージ）」と警戒を強めた。 　昨季の最終戦は勝てばJ1自動昇格だったアウェーで水戸と引き分け、2位から4位に転落した。悲劇の地だが、昨シーズン所属していなかった住吉にとっては悪いイメージはない。「残り5試合勝てば優勝できる。勝つことだけを前提に考えてやりたい」と目の前の一戦に集中する。【神谷亮磨】 　◆清水のJ1自動昇格の行方　次戦で2位以内の自動昇格が決まる可能性がある。条件は（1）清水が水戸に勝利し、3位長崎が大分に引き分け以下（2）清水が水戸に引き分け以上で、3位長崎が大分に敗戦、となる。