フランシス・フォード・コッポラ特集上映、11月開催 『アウトサイダー』など5作品を上映
フランシス・フォード・コッポラ監督の特集上映『70/80年代 フランシス・F・コッポラ 特集上映 ―終わらない再編集―』が、11月29日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国順次ロードショーされることが決定した。 【写真】『70/80年代 フランシス・F・コッポラ 特集上映 ―終わらない再編集―』各作品の場面写真 『ゴッドファーザー』『地獄の黙示録』などを手がけ、2度のアカデミー賞作品賞やカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したコッポラ。しかし、度重なる撮影現場トラブルと延び続ける撮影日数によって製作費がかさんだ『地獄の黙示録』は、結果的に興行的に成功を収めたものの、次作『ワン・フロム・ザ・ハート』では前作の成功を自ら食い潰し、スタジオ閉鎖にまで追い込まれた。そして最新監督作『メガロポリス』は、第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にてプレミア上映され、賛否両論を巻き起こした。だが、コッポラはこうしていつも“逆境”に立ちながら、彼自身が求める“映画”を孤独に作り上げてきた。 その“完璧主義”がもたらしたともいえる今回の特集上映では、“再編集”を何度も監督自ら手がけ、2023年に未公開映像を含めて大胆に編集し直した『ワン・フロム・ザ・ハート リプライズ ‐4Kレストア版‐』、劇場公開版からより原作小説に近づけたディレクターズカットに“最高のクオリティ”を自ら求め、監修も行った『アウトサイダー コンプリート・ノベル ‐4Kレストア版‐』、そしてプロデューサーであるコッポラと監督であるヴィム・ヴェンダース、2人の確執をおさめた『リヴァース・アングル:ニューヨークからの手紙』(ヴェンダース監督『ハメット』の撮影裏であり、『ハメット』と併映)、また、パルムドールを受賞し、作品賞を含むアカデミー賞3部門にノミネートされた『カンバセーション…盗聴… ‐4Kレストア版‐』もラインナップに加わった。 あわせて、各作品のオリジナルビジュアルが公開。まるで公開当時を思わせるような、情報が溢れんばかりの新聞広告風デザインとなっている。また、これら各作品のオリジナルチラシが数量限定にて都内劇場公開館、一部全国の劇場にて配布される。
リアルサウンド編集部