アリババ、ドル・元建て債で50億ドル調達 アジアで今年最大規模
Scott Murdoch [20日 ロイター] - 中国電子商取引(EC)大手アリババは20日、ドル建て債と人民元建て債の2本建てで50億ドルを調達したことを明らかにした。この種の起債では今年、アジア太平洋地域で最大規模となった。 ドル建て債で総額26億5000万ドル、オフショア人民元建て債で総額170億元(23億5000万ドル)を調達した。 ロイターが入手したタームシートによると、ドル建て債は5.5年債、10.5年債、30年債で構成。最終的な発行条件は19日に最初に提示した条件を25ベーシスポイント(bp)下回る水準に設定された。 ドル建て債の表面利率は5.5年債が4.875%、10.5年債が5.25%、30年債が5.625%。 オフショア人民元建て債は3.5年債、5年債、10年債、20年債で構成。いずれも最初に提示した条件より大幅にタイトな水準に決まった。 調達した資金はオフショア債務の返済や自社株買いなど一般的な事業目的に充てる。 LSEGのデータによると、アリババがドル建て債を発行するのは2021年以来。アジア太平洋地域で今年最大の社債発行となった。 ブックランナーによると、ドル建て債には世界中から146億ドルの応募があった。各トランシェの大半はアジア太平洋地域の投資家が購入した。