日本でも大人気、オーストラリア発「ステート オブ エスケープ(STATE OF ESCAPE)」設立10年の軌跡を辿る
超軽量でありながら頑丈で、コンパクトに畳め、水洗いができる使いやすさ。そんな魅力をすべて兼ね備えるオーストラリア発バッグブランド「ステート オブ エスケープ(STATE OF ESCAPE)」が、設立10周年を迎えた。 日常使いからビジネス用、小旅行までと幅広く使える大容量のバッグは、荷物がかさばりがちなママやパパのためのマザーズバッグとしても使用でき、その使い勝手の良さにより、設立から10年でビジネスを世界へと拡大させてきた。 女性が経営する会社であり、多様性、公平性、インクルージョンをビジネスとブランドとしての成功と掲げ、地球環境に配慮したサステナビリティに取り組んできた「ステート オブ エスケープ」は、10年間の集大成として今年Bコーポレーション認証[1]を獲得した。その品質とデザイン性の良さが日本でも長年高い支持を得て、9月4日からスタートする伊勢丹新宿本店でのポップアップのために、共同設立者のブリジット・マガウアンとデズリー・メイドメントが来日予定だ。 今回は2人に、ブランド誕生までの歩みからコレクション制作の背景、母親として子育てと仕事のバランスの取り方など、あらゆる角度から質問を投げかけてみた。
シンプルさこそがこの生地の魅力を最大限に引き出す鍵
ー「ステート オブ エスケープ」を設立するまでに、どのようなキャリアを築いたのでしょうか? ブリジット: 大学でグラフィックデザインを専攻した後、キャリアの初期をデザイン、ブランディング、広告代理店で過ごしました。グラフィックデザイナーの仕事は大好きで、そのプロセスが私に大きなインスピレーションを与えてくれました。 より良いデザインを探究し、ブランドアイデンティティを構築するなかで、ストラテジスト、クリエイター、コンテンツクリエイターとコラボレーションしました。クリエイティブな家庭環境で育ったこともあり、あらゆるデザインに前向きに取り組むことができました。 縫製師でありアーティストでもあった母の影響を強く受け、私自身も多様な媒体やプロジェクトに携わってきました。10年以上前にネオプレン生地と出会ったことが、現在の「ステート オブ エスケープ」というエキサイティングな新章のきっかけとなりました。