坂本花織が世界女王の貫禄 SP今季世界最高得点で首位「今の自分のベストの演技」/フィギュア
フィギュアスケート・GPシリーズ第4戦NHK杯(8日、東京・国立代々木競技場第一体育館)ショートプログラム(SP)が行われ、男子は今季GP初戦の鍵山優真(21)=オリエンタルバイオ・中京大=が、105・70点で首位発進した。女子は坂本花織(24)=シスメックス=が78・93点の今季世界最高得点でトップ。男子、女子ともにSPで日本勢が1~3位を独占した。ペアは三浦璃来(22)、木原龍一(32)=ともに木下グループ=組が71・90点で首位に立った。 赤い衣装に身を包んだ坂本が、世界女王の貫禄を見せた。今季世界最高得点で堂々の首位発進だ。 「一個一個を丁寧に集中してできた。今の自分のベストの演技だった」 GP第2戦のカナダ大会は優勝したものの納得の演技とは程遠く、今大会までの2週間は課題を洗い出し、ひたすら練習に励んだ。同じリンクで汗を流してきた男子の壷井が3位に入り「たっちゃん(壷井)が結果を残して自分も力になった。演技を見て泣いた」と仲間にも力をもらい、78・93点をたたき出した。 SPでは男子に続き、女子も2位千葉、3位青木と上位を日本勢が独占。若手も伸びてきているが、世界選手権3連覇中の24歳はその座を譲るつもりはない。「まだあしたがある。きょうは65点」。9日のフリーへ、気持ちを切り替えた。(角かずみ) ♥女子SPで71・69点の2位につけた千葉百音 「きょううまくいったのは嬉しいけど、本番はフリー。ここからが本番なので、気を引き締めて頑張りたい」 ♥自己ベストを11点以上更新し、3位発進の青木祐奈 「自分の出来と点数が見合って、うれしい。終わった後すぐ10点超えたと思って、今は満足している」